『新聞記者』の藤井道人監督が設立した今年10周年を迎える映像レーベルBABEL LABEL期待の若手監督で、第13回田辺・弁慶映画祭で「映画.com賞」を受賞した山浦未陽監督の新作短編映画『空はどこにある』が、11月25日から28日にわたりテアトル新宿にて開催される「田辺・弁慶映画祭セレクション2020 山浦未陽監督DAY」にて公開されることが決定した。併せて、特報映像とポスタービジュアルがお披露目となった。
本作は、山浦監督によるオリジナル脚本で、 “母親に触れた記憶がない”母親が、子供の心に触れるまでを描いたヒューマンドラマ。
母親に触れた記憶がなく、母親としての自分に不安を感じる美紀を演じるのは、自身も2児の母である安藤聖。そして娘・ちひろに浅田芭路、美紀の姉・葉子に西田尚美が扮する。そのほか、湯田幸希、工藤孝生、堀春菜、野川慧らが出演する。
本作は、第13回田辺・弁慶映画祭の「映画.com賞」受賞作、デリヘルで働く女性とドライバーが抱える孤独を独自の視点で映し出した山浦監督の初作品『もぐら』と共に上映される。舞台挨拶・トークショーには両作の出演者や、ゲストとして映画監督の加納土などが登壇する予定だ。
■安藤聖(小山美紀役) コメント
コロナ禍で一度中止になってしまった本作品が時間を経て公開できることになり大変嬉しく思っております。才能溢れる(しかもルックスまでイケている)山浦監督は、一回り歳を取っていて子育てもしている私が恥ずかしくなるほど、鋭く、繊細で、豊かな演出をしてくださいました。愛情表現が苦手な母と、そんなお母さんに触れていたい娘。すれ違ったりぶつかり合ったりする毎日は、本人たちにとっては大問題。傍から見ると愛おしく思ったりするものです。人と人との関わり合いの温かさを感じ取ってもらえる映画だと、私は思います。
■浅田芭路(ちひろ役) コメント
ちひろをはじめて演じたとき、わたしと似ているところがあるなって、ちひろの気持ちがすこし分かるなと思いました。撮影のときはちひろの気持ちでおかあさんとしゅんたと過ごしていて、しゅんたがかわいくて、おかあさんが笑うとうれしくて、ほんとうにいつもそうやって暮らしているような気持ちでした。観てくれた人が、なつかしい気持ちとか、味とか、思い出してくれたらいいなって思います。
『空はどこにある』
11月25日(水)〜28日(土) テアトル新宿にて公開
12月22日(火)シネ・リーブル梅田にて公開
監督・脚本・編集:山浦未陽
製作:山田久人
プロデューサー:藤井道人 雨無麻友子
出演:安藤聖 浅田芭路 湯田幸希 工藤孝生 堀春菜 野川慧 浅野令子 金井遼 矢部俐帆 磯つむぎ 小林璃音 西田尚美
【ストーリー】 幼い頃に母を亡くし、母を知らずに母になった美紀(安藤聖)。共働きだが出張の多い夫の倫太郎(野川慧)の代わりに育児と仕事の両立に勤しむ毎日。倫太郎に懐く子供のちひろ(浅田芭路)と俊太(湯田幸希)の姿に、美紀は母親としての自分に不安を感じていた。そんな美紀へまっすぐ向き合うちひろだったが、美紀は素直に答えられず…。