河瀨直美監督が審査員長を務めた第1回木下グループ新人監督賞で、241本の中から準グランプリに選出された、中村倫也主演のミステリー『人数の町』が、9月4日より公開される。このほど、本作の舞台となる謎の“町”のルールを、中村扮する蒼山にいろいろと教えてくれる美女・緑(立花恵理)の姿を捉えた場面写真がお披露目となった。
本作は、衣食住が保証され、セックスで快楽を貪る毎日を送ることができ、出入りも自由だが、決して離れることはできない、という謎の“町”を舞台に、借金で首の回らなくなった蒼山が、その“町”の住人となり、そこで出会う人々との交流を経て“町”の謎に迫っていく新感覚のディストピア・ミステリー。
緑を演じた立花恵理は、本作で映画デビューを飾ったが、それを感じさせない堂々たる存在感で映画を盛り上げている。場面写真に収めるのは、謎に包まれる“町”の社交場である「プール」のシーン。“町”のプールは健康のために運動をしたり、町の住人たちと出会い、交流し、気になる相手にアピールする場となっている。立花演じる緑は、この町の女王様的存在なのか、数人の男性を集め、ピコピコハンマーで人間もぐらたたきに興じる。そして、そこで町へ来たばかりの蒼山(中村倫也)と出会うのだった。
今回公開となった情報は“町”を構成する様々な謎のほんの一部である。バイブル、パーカー、細かく設定されたルールとシステム、一体この町は何のためにそんなことをしているのだろうか…。さらなるヒントは後日発表される。
『人数の町』
9月4日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督・脚本:荒木伸二
音楽:渡邊琢磨
出演:中村倫也 石橋静河 立花恵理 橋野純平 植村宏司 菅野莉央 松浦祐也 草野イニ 川村紗也 柳英里紗 山中聡
配給:キノフィルムズ
【ストーリー】 借金取りに追われ暴行を受けていた蒼山(中村倫也)は、黄色いツナギを着たヒゲ面の男に助けられる。その男は蒼山に「居場所」を用意してやるという。蒼山のことを“デュード”と呼ぶその男に誘われ辿り着いた先は、ある奇妙な「町」だった。
©︎2020「人数の町」製作委員会