松坂桃李 × 吉高由里子 × 松山ケンイチ「親近感沸かない」 映画『ユリゴコロ』キックオフ会見

沼田まほかるのベストセラー・ミステリー『ユリゴコロ』が、主演に吉高由里子を迎えて映画化される。本作のキックオフ会見が7月9日に東京国際フォーラムで行われ、出演者の吉高由里子、松山ケンイチ、松坂桃李、佐津川愛美、清野菜名、木村多江、監督の熊澤尚人が舞台挨拶に登壇した。

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脚本を読んだ時の感想を聞かれた吉高は、「いつも脚本を読むのに時間がかかるのですが、今回はあっという間に読み終えました。殺人を犯す役をやってこなかったので、ぜひやってみたいと思いました」とコメント。松山は「なんとなく自分が勝手に避けてきたというか、あまりやったことがないジャンル。脚本に書かれている匂いは、なんとなく自分が見てきた90年代の映画のような感じがして、すごく好感が持てました。(共演者は)由里子ちゃんだし、(監督は)熊澤さんだし、新しい感覚が得られるんじゃないかと思った」とコメント。松坂は「ミステリーなんですけど、いろいろな形の愛のある話だなと思った」と脚本を読み終えた時の感想を述べた。

過去編と現代編が別々に撮影された特殊なスタイルについて感想を聞かれた吉高は「今、皆んなで並んでいるのですが、全然親近感が沸かないです(笑)。別の現場の人達なのかなと思うぐらい交わってないので(笑)。早く映像になったものを観たいです」と会場を沸かせると、松山は「最初に撮ってるので楽ですよね(笑)。現代シーンを撮られた方々のほうが、答えを与えられている分、難しいんじゃないかなと思います」とニッコリ。対して松坂は「僕は過去の映像は観ませんでした。現代編に出てくる一冊のノートが過去編に関わっているので、なるべく映像は観ずに想像しながら撮影していきたいと思っていました」と役へのこだわりを披露してくれた。

最後に吉高は「過去パートは去年の10月にクランクアップして、現代パートは昨日クランクアップ。熟成されたストーリーとホヤホヤのストーリーが2ヶ月後にどんな化学反応を起こしてひとつの作品になるのか。皆さんも期待して9月23日を待って、劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです」とイベントを締めくくった。

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『ユリゴコロ』
9月23日(土)より全国公開
監督・脚本:熊澤尚人 原作:沼田まほかる『ユリゴコロ』(双葉文庫)
出演:吉高由里子 松坂桃李 松山ケンイチ 佐津川愛美 清野菜名 清原果耶 木村多江
配給:東映 日活

STORY 物語は、[一冊の告白文]から始まるー。
ある家族。一人息子の亮介(松坂桃李)が実家で見つけた一冊のノート。「私のように平気で人を殺す人間は、脳の仕組みがどこか普通と違うのでしょうか。」異様な一文で始まるそのノートは、すべてが一人称で書かれた何者かの告白文であった。主人公は、美紗子と名乗る女(吉高由里子)。誰しもが生きていくために必要な“拠りどころ”、彼女のそれは“人間の死”であった。殺人という行為から逃れる術を持たず、絶望の日々を送る中、洋介(松山ケンイチ)という男が彼女の前に現れるのだが。過去と現在が交錯し、ノートに秘められた真相に迫っていく亮介。これは事実か、創作話か。誰が、何のために書いたのか。数々の疑念の先に、驚愕の真実が突きつけられる。

©沼田まほかる/双葉社 ©2017「ユリゴコロ」製作委員会