オダギリジョー監督「自分と似ているなぁ」とヒロイン役の川島鈴遥を絶賛!『ある船頭の話』

オダギリジョー長編初監督・オリジナル脚本作品で、主演に柄本明、共演に村上虹郎を迎え、一人の船頭を通して「本当に人間らしい生き方」を見つめる映画『ある船頭の話』が9月に公開される。このほど、ヒロイン役で川島鈴遥が出演することが発表された。

橋の建設が進む山村。川岸の小屋に住み船頭を続けるトイチ(柄本明)は、村人の源三(村上虹郎)が遊びに来るとき以外は黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送っていた。そんな折、トイチの前にひとりの少女が現れ、トイチの人生は大きく変わっていく―。

主人公の船頭トイチ役に、日本を代表する名優、柄本明。主演としては2008年公開『石内尋常高等小学校 花は散れども』(新藤兼人監督)以来、11年振りとなる。そして人懐っこい笑顔でトイチのもとに遊びに来る村人・源三役には、映画・テレビ・舞台と出演作が目白押しの若手実力派・村上虹郎が扮する。

川島鈴遥は、とある山村で川岸の小屋に住み黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送っていた船頭トイチ(柄本)の前に現れる傷ついた少女を演じる。トイチは、なんとか一命を取りとめたが何も語らず身寄りもない少女と一緒に暮らし始めるが、それがトイチの人生を少しずつ狂わせていく…。川島は、つつましく生きてきたトイチと出会う謎めいた少女という重要な役どころを担っている。

川島は、100人以上の中からオーディションを重ねて選ばれた。オダギリジョー監督は「『自分と似ているなぁ』というのが、彼女を選んだ理由のひとつだったと思います。ざっくり言うと、同じようなタイプの俳優です。そんな彼女に、僕が学んだ演技法を数ヶ月かけて詰め込みました。今や僕なんかよりずっといい俳優になっちゃっています(笑)」と語る。

本作の参加について川島は、「この役が決まった時、初めは本当にびっくりして実感が湧きませんでした。撮影に向けての演技レッスンでオダギリ監督に初めてお会いした時に、これは現実なんだとオーディションに受かった事を実感し、同時に不安と緊張を抱きました。その気持ちの中で自分の演技をすることに必死だったので、上手くいかないことや悩むこともたくさんありました。それでも、オダギリ監督を始め柄本さんなど沢山の大先輩の方々に支えてもらい、体当たりのつもりで撮影に挑みました。どんなお芝居も みなさんが受け止めてくださるので、これでいいんだと安心して演じることができました。そして、今改めて幸せで贅沢な時間だった事に感謝しています」と意気込みを語っている。

『ある船頭の話』
9月 新宿武蔵野館ほか全国公開
監督・脚本:オダギリジョー
撮影監督:クリストファー・ドイル
衣装デザイン:ワダエミ
音楽:ティグラン・ハマシアン
出演:柄本明 村上虹郎 川島鈴遥
配給:キノフィルムズ

【ストーリー】 とある川で、村と町を繋ぐため船頭を続けるトイチ(柄本)。村人の源三(村上)が遊びに来るとき以外は、黙々と渡し舟を漕ぐ日々を過ごしていた。川上では橋が建設中で、人々は皆完成を心待ちにしている。そんな折、トイチの前に現れた一人の少女(川島)。トイチは、何も語らず身寄りもない少女と一緒に暮らし始めるが、それがトイチの人生を少しずつ狂わせていく…。

© 2019「ある船頭の話」製作委員会