【全起こし】音尾琢真「通行人でもいいらか出してくれ」白石和彌監督「ありがたいけど面倒くさい」映画『サニー/32』トークイベント全文掲載

キャプテンを務めるNGT48、並びにAKB48グループからの卒業を春に控えた北原里英が女優業を本格始動する映画『サニー/32』が2月17日に公開。本作で春樹先輩の役を演じた演劇ユニットTEAM NACSの音尾琢真と、白石和彌監督によるトークイベントが、2月19日に新宿バルト9で開催された。今回は本イベントの模様を全文掲載でお届けする。(ネタバレがありますのでご注意ください)

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MC:本日は映画『サニー/32』の上映にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。皆さん、映画はいかがだったでしょうか。本日登壇してくださるのは、皆さんご覧になってわかると思うんですけれども、本作でサニーへの貢物の私書箱とされている、亡くなるときにスクリーンに“享年22歳”と出てきましたけれども、春樹先輩を演じた音尾琢真さんと、本作の監督を務めました白石和彌監督に来ていただいております。早速、お呼びしたいと思います。それでは皆様、大きな拍手でお迎えください。春樹先輩役の音尾琢真さん、白石和彌監督です!どうぞ!

それではまず始めに、お二人より一言ずつご挨拶をお願いいたします。では、音尾さんから。

音尾:皆さん、こんばんは。北原里英です(笑)。

(会場爆笑)

音尾:今日は皆さんにこの素晴らしい映画を観ていただけて、本当に嬉しく思います。今日はたくさんお話しますので、よろしくお願いします!

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MC:白石監督、お願いいたします。

白石:こんばんは。今回、音尾さんとの舞台挨拶はかれこれ3回目ぐらいですかね。いつの間にか恒例化していますけれども(笑)。短い時間ですけど、今日も楽しい話をできればと思っています。よろしくお願いします。

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MC:実は今、音尾さんは観客の皆さんと一緒にご覧になられて。

音尾:そうですね。なかなか観られなくて、ようやく今日観られたんですけれども。いやぁ、監督!最高です!!

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音尾:最初、どうなることかと思って観ていたんですけれども。どこに落ち着くんだと思いながら観ていたんですけれども、素晴らしいなと本当に思いました。もちろん、台本も撮影当時に見て読んで、その時から、あれ?なんだこの映画と。途中、え?どうなってんだ?よくわかんないなって。もう読めば読むほど、どうなってんだ?と。最後まで読んでも、どうなってるんだ?と。え?どうなっちゃうの?って本当にわからなくて、この撮影が終わってから、去年の年末とかにも会ってお酒を飲んでたときに「あれ、どうなるんすか?」ってずっと僕は言っていましたね(笑)。「大丈夫ですか?あの映画」って。今日観たら…すごいですね!こんなに感動しているの、俺だけかな?いや、みんなも感動してると思う!

(会場拍手)

白石:ありがとうございます。

音尾:とてつもない、痛そうな場面もいっぱいありますけれども、荒唐無稽なむちゃくちゃもありますけれども、なんて素晴らしい…台本のうえであれだけむちゃくちゃに書いてあったから、そこに監督がちゃんと役者を、人間を演出して、人間の思いとかいろんなものが詰まったときに、ここまで映画っていうものはちゃんと飛躍してできあがるんだなっていう、ちゃんと人間を撮っている。すごい…!!すみません、観た後だから、もうどうしても興奮が収まらなく。

白石:前回、“日悪”(『日本で一番悪い奴ら』)のときはすごい暴露話をされたんですけど、今日は褒め殺しですね。ありがとうございます。

音尾:そうですね。もうちょっと時間があったら暴露話をする、バカにしようという時間になったところなんですけれども。

白石:嬉しいですね。