シリーズ累計640万部を突破した、三上延による同名ベストセラーの映画化となる『ビブリア古書堂の事件手帖』が11月1日に公開となる。このほど、本作のポスタービジュアルがお披露目となった。
本作は、鎌倉の片隅にある「ビブリア古書堂」の店主・篠川栞子(しおりこ)が、古書にまつわる数々の謎と秘密を解き明かしていくミステリー。極度の人見知りだが、驚くべき本の知識と優れた洞察力で古書にまつわる謎を解き明かすビブリア古書堂店主・篠川栞子を黒木華、ひょんなことからビブリア古書堂で働き始め、栞子に密かに思いを寄せる不器用ながらも誠実な青年・五浦大輔を野村周平が演じる。また、大輔の亡くなった祖母・五浦絹子の若き日を演じるのは夏帆、絹子に惹かれる小説家志望の田中嘉雄に東出昌大、そして漫画専門のネット販売を行う青年で好きな本の話で栞子と意気投合する稲垣に成田凌が扮する。
ティザービジュアルではビブリア古書堂の世界観のもと、本を読む栞子を後ろから優しく見つめる大輔という2人の柔らかな雰囲気が印象的だったが、今回の2人は背中合わせで情感溢れる表情を浮かべている。それぞれの目線の先に、2人は一体どのような真実を見たのか―。更に本作を彩る主要キャスト達も登場。悲しくも切ないラブロマンスを描く、本作の過去パートを担い、夏目漱石と太宰治の2冊の本にまつわる謎にも大きく関わる夏帆と東出は、その対照的な表情が印象的。夏帆は彼女の心情を映し出したかのような土砂降りの外を窓から見つめながら愁いを帯びた表情を浮かべ、東出は柔らかな光に包まれた窓辺で柔和な微笑みを浮かべている。加えて横並びで立つ2人のカットは微妙な距離が空いており、その距離感から彼らの関係性が一体どのようなものなのか、より一層想像を掻き立てられる。また、栞子の同業者で漫画専門のネット販売を行う青年を演じる成田は哀愁漂う表情で原稿を見つめており、こちらも非常に印象深いカットとなっている。
更に、8月24日から発売されるムビチケ特典の内容も発表された。特典は、原作シリーズ最終巻である7巻のその後を描く、三上延による約1年半ぶりの完全書き下ろしの新作小説。栞子と大輔に訪れる、すこし未来の物語を描いており、タイトルは「ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ 特別版」小冊子に決定。栞子と思いきや、「扉子」とは一体誰なのか?「特別版」とはどういうことなのか?是非手に入れて、その内容を確かめてほしい。表紙は越島はぐによる描き下ろしイラスト、裏表紙は、本冊子限定の映画オリジナル写真となっており、ファン垂涎の特典となっている。
『ビブリア古書堂の事件手帖』
11月1日(木)全国ロードショー
監督:三島有紀子
原作:三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
脚本:渡部亮平 松井香奈
出演:黒木華 野村周平 成田凌 東出昌大 夏帆
配給:20世紀フォックス映画、KADOKAWA
【ストーリー】 鎌倉の片隅にひそやかに佇む古書店「ビブリア古書堂」。過去の出来事から本が読めなくなった五浦大輔(野村周平)がその店に現れたのには、理由があった。亡き祖母の遺品の中から出てきた、夏目漱石の「それから」に記された著者のサインの真偽を確かめるためだ。磁器のように滑らかな肌と涼やかな瞳が美しい若き店主の篠川栞子(黒木華)は極度の人見知りだったが、ひとたび本を手にすると、その可憐な唇からとめどなく知識が溢れだす。さらに彼女は、優れた洞察力と驚くべき推理力を秘めていた。栞子はたちどころにサインの謎を解き明かし、この本には祖母が死ぬまで守った秘密が隠されていると指摘する。それが縁となって古書堂で働き始めた大輔に、栞子は太宰治の「晩年」の希少本をめぐって、謎の人物から脅迫されていると打ち明ける。力を合わせてその正体を探り始めた二人は、やがて知るのであった。漱石と太宰の二冊の本に隠された秘密が、大輔の人生を変える一つの真実につながっていることを―。
© 2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会