木村文乃、カニ語に挑戦し「言葉はいらない」、坂口健太郎&尾野真千子は「すごい優しくて感激!」映画『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』完成披露プレミア試写会イベントレポート

『メアリと魔女の花』(米林宏昌監督)を発表したスタジオポノックが、短編アニメーションの制作レーベルとして「ポノック短編劇場」を新設し、第一弾となる『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』が8月24日に公開される。これに先立ち、本作の完成披露プレミア試写会イベントが品川ステラボールで行われ、米林宏昌、百瀬義行、山下明彦の3名の監督とともに「カニーニとカニーノ」の木村文乃、鈴木梨央、「サムライエッグ」の尾野真千子、篠原湊大、坂口健太郎、「透明人間」の田中泯、エンディングテーマを担当した木村カエラが登壇した。

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本作は、『メアリと魔女の花』の米林宏昌監督の自身初のオリジナルストーリーとなるカニの兄弟の大冒険ファンタジー「カニーニとカニーノ」、高畑勲監督の右腕として活躍してきた鬼才・百瀬義行監督が実話をもとに描いた母と少年の人間ドラマ「サムライエッグ」、宮崎駿監督作品の中心を担ったアニメーター・山下明彦監督が、見えない男の孤独な闘いをスペクタクルアクションで魅せる「透明人間」の3つの短編からなる。

「カニーニとカニーノ」のカニーニ役でカニ役に初挑戦した木村。全編カニ語に挑戦した木村は「やってみて分かったのは伝えたい気持ちがあったら、言葉はいらないんだなと。そんなカニ語を大人たちが頭を揃えて真剣に考えている」現場がかなりシュールだったと笑顔で明かしてくれた。

「サムライエッグ」で主人公シュンのママ役を担当した尾野。絵がない状態で声を収録するプレスコに初挑戦したという尾野は、「とってもやりにくい!」とバッサリ。「アフレコがほぼ初めてなのに、よく分からないやり方で、とても苦労しました(笑)。声優さん、すげーなと。超すげーなと(笑)」声優の仕事をリスペクトした様子。作品の舞台である府中に縁があるというパパ役の坂口は「学生の時によく友達と遊びに行っていたお祭りのシーンが出てきたり、街並みが懐かしかった」そうで、個人的にも当時を思い出しながら収録していたことを明かした。そんな両親役の2人と、この日に初対面したという少年シュン役の篠原は、「2人がすっごい優しくて、もう感激です!」と満面の笑みでコメントし、会場を笑わせていた。

イベントの後半には本編のエンディングテーマを担当した木村カエラも登場。木村は「プロデューサーに曲を聴かせることに緊張しすぎて、家で泣いた(笑)」そうで、「この曲は作り手の皆さんの気持ちに合っているのかとか、いろいろ考えていたら涙が…。(プロデューサーに曲を)聴かせるのが恐ろしかったです(笑)」と、かなりのプレッシャーだったそうだが、最後はそのエンディングテーマ「ちいさな英雄」をステージで堂々と初披露し、すっきりとした表情で歌いきっていた。

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『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』
8月24日(金)全国ロードショー

「カニーニとカニーノ」
監督:米林宏昌
音楽:村松崇継
声の出演:木村文乃 鈴木梨央

「サムライエッグ」
監督:百瀬義行
音楽:島田昌典
声の出演:尾野真千子 篠原湊大 坂口健太郎

「透明人間」
監督:山下明彦
音楽:中田ヤスタカ
声の出演:オダギリジョー 田中泯

企画制作:スタジオポノック
配給:東宝

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