黒木華、東出昌大からひらがな教わる!?「焦りすぎて…(笑)」映画『ビブリア古書堂の事件手帖』完成披露試写会レポート

シリーズ累計640万部を突破した、三上延による同名ベストセラーの映画化となる『ビブリア古書堂の事件手帖』が11月1日に公開となる。このほど、9月17日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで完成披露試写会が実施され、キャストの黒木華、野村周平、成田凌、夏帆、東出昌大、三島有紀子監督が登壇した。

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本作は、鎌倉の片隅にある「ビブリア古書堂」の店主・篠川栞子(しおりこ)と、本が読めない無骨な青年・五浦大輔が、奇妙な客が持ち込む古書の謎と秘密を解き明かしていくミステリー。ビブリア古書堂店主・篠川栞子を演じた黒木は、「栞子さんの人見知りな部分に共感しました。また、ぜひご一緒したいと思っていた三島監督と仕事ができ、皆さんに観ていただけることができて幸せ」と嬉しさを噛みしめた。五浦大輔役の野村は「本が読めない役だったんですけど、僕自身もあまり本を読む機会がないので、ピッタリな役だった」と笑顔でコメントした。

漫画専門のネット販売を行う同業者で、栞子たちに関わっていくことになる稲垣役の成田は、「本を読んだ時に、僕次第で変わってしまう部分もあった」とプレッシャーを感じていたと言いつつ、「人前にで出るのが久々すぎて…」と、びっしょりかいた汗をハンカチで何度も拭うという珍場面も。

大輔の祖母・五浦絹子の若き日を演じた夏帆は「三島監督がすごく丁寧に作り上げた世界観をぜひ最後まで楽しんでほしい」と挨拶。絹子に惹かれる小説家志望の田中嘉雄役の東出は「自分にはない、かなりピュアな恋愛ができたので、素敵な日々でした」と撮影を振り返った。

栞子が本の事には誰にも負けないという特徴にちなみ、自身の“誰にも負けない”こと聞かれた黒木は「人に自慢できることを会得して来なかった人生なので…」と下を向きつつも「なで肩なら」と答えるが、全員がなで肩をアピールしたため「やっぱり勝てるものがない…(笑)」と苦笑い。野村が「車とバイク」と答えると、三島監督から「身体能力じゃないの?身体能力が素晴らしい」と絶賛され、「やったぜ」とまんざらでもない表情を浮かべた。

同じ質問に成田は「汗の量です」と答えると、会場は爆笑。「ここにいる誰にも負けない」と汗の量に自信を見せると、夏帆も「私も汗っかきの方なんですけど、成田さんには負ける」と引き下がり、「猫への愛だけは負けない」と飼い猫への溺愛ぶりをアピール。東出は「人混みの中を歩く時のスピードはめちゃくちゃ早い」と言い、「田舎道を散歩するのは遅いんですけど、渋谷とかは競歩並み」と足の速さを自慢した。

ミステリーがテーマとなる本作にちなみ、最後はキャスト陣が謎解き言葉並べ替えゲームに挑戦。バラバラの文字を「だざいおさむ」と一発で正解したキャスト陣だったが、「焦り過ぎて…(笑)」という黒木が「“ざ”というひらがなが書けなくて、東出さんに教えてもらった(笑)」と明かし、会場からは笑いが起こっていた。

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『ビブリア古書堂の事件手帖』
11月1日(木)全国ロードショー
監督:三島有紀子
原作:三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
脚本:渡部亮平 松井香奈
出演:黒木華 野村周平 成田凌 東出昌大 夏帆
配給:20世紀フォックス映画、KADOKAWA

【ストーリー】 鎌倉の片隅にひそやかに佇む古書店「ビブリア古書堂」。過去の出来事から本が読めなくなった五浦大輔(野村周平)がその店に現れたのには、理由があった。亡き祖母の遺品の中から出てきた、夏目漱石の「それから」に記された著者のサインの真偽を確かめるためだ。磁器のように滑らかな肌と涼やかな瞳が美しい若き店主の篠川栞子(黒木華)は極度の人見知りだったが、ひとたび本を手にすると、その可憐な唇からとめどなく知識が溢れだす。さらに彼女は、優れた洞察力と驚くべき推理力を秘めていた。栞子はたちどころにサインの謎を解き明かし、この本には祖母が死ぬまで守った秘密が隠されていると指摘する。それが縁となって古書堂で働き始めた大輔に、栞子は太宰治の「晩年」の希少本をめぐって、謎の人物から脅迫されていると打ち明ける。力を合わせてその正体を探り始めた二人は、やがて知るのであった。漱石と太宰の二冊の本に隠された秘密が、大輔の人生を変える一つの真実につながっていることを―。

© 2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会