青春小説の金字塔として、刊行から60年以上の時が経った今も世代を超えて愛されているJ.D.サリンジャー著「ライ麦畑でつかまえて」に心を奪われた青年の成長を描く青春映画『Coming Through The Rye』(原題)が、邦題『ライ麦畑で出会ったら』として、10月27日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルと予告編がお披露目となった。
メガホンを取ったジェームズ・サドウィズ監督の実体験を基に描かれ、長編監督デビュー作にして海外メディアからも高評価を獲得、世界各地の映画祭でも数々の賞を受賞し喝采を浴びた本作。学校生活に上手く馴染めず、現状に不満を感じている主人公ジェイミーは、サリンジャー著「ライ麦畑でつかまえて」に感銘を受け、小説を舞台化するため、原作者の許可をもらいにサリンジャー本人を探す旅に出る。
不器用ながらもまっすぐな主人公ジェイミーに抜擢されたのは、大ヒット作『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』でも注目された若手俳優のアレックス・ウルフ。謎に包まれた伝説の作家サリンジャー役には、『アダプテーション』でアカデミー賞助演男優賞を受賞した名優クリス・クーパー。そして、ジェイミーを優しく見つめるディーディー役を、『ラブリーボーン』のステファニア・オーウェンが演じる。
予告編では、「ライ麦畑でつかまえて」の主人公ホールデン同様に、ジェイミーが赤い帽子を被っている姿など、小説ファンの心をくすぐる要素を髄所に見ることができる。
『ライ麦畑で出会ったら』
10月27日(土)、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館他全国順次ロードショー
監督:ジェームズ・サドウィズ
出演:アレックス・ウルフ ステファニア・オーウェン クリス・クーパー
配給:東北新社
【ストーリー】 1969年、アメリカ・ペンシルベニア州。学校一冴えない高校生のジェイミーは、周囲ともなじめない孤独な生活を送っていた。そんなある日、若者のバイブル「ライ麦畑でつかまえて」に感銘を受け、演劇として脚色することを思いつく。しかし、舞台化には作者であるJ.D.サリンジャーの許可が必要だと知る。そこで、連絡を取ろうと試みるものの、隠遁生活をする作家の居所はつかめないまま。その最中、学校である事件が発生し、ジェイミーは寮を飛び出してしまう。そして、演劇サークルで出会った少女のディーディーとともに、サリンジャー探しの旅に出ることを決意するのだった。新たな一歩を踏み出したジェイミーが見つけた“人生のヒント”とは…?
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