心に孤独を抱えてしまった女性と、自分を彼女の恋人だと信じて疑わない猫との関係を描いた映画『猫は抱くもの』が6月23日に公開となる。このほど、本作に出演する「水曜日のカンパネラ」のボーカルであるコムアイが初めて劇伴を担当したオリジナルサウンドトラックが、公開前日の6月22日にデジタルリリースされることが決定した。
主演は、『ヘルタースケルター』以来6年ぶりの主演作となる沢尻エリカが務め、猫の良男の擬人化した姿を吉沢亮が演じる。本作で猫のキイロの擬人化した姿を演じるコムアイは、水曜日のカンパネラとして初めて劇伴も担当。劇伴には、水曜日のカンパネラのライブPAも手がけるzAkが音楽監督としても参加し、ケンモチヒデフミ作曲の楽曲のほか、コムアイの声で作られた“効果音”(サントラには未収録)が映画を引き立たせる。その中でも「キイロのうた」と「マヨイガのうた」は、コムアイが作詞を手がけ歌唱をしている楽曲で、映画の世界観をさらに広げる楽曲となっている。
「キイロのうた」は、6月27日にリリースされる水曜日のカンパネラのニューEP「ガラパゴス」にも収録。「マヨイガのうた」は、本作のサウンドトラックのみに収録されている。
■コムアイ コメント
Q:劇伴について
登場人物と観客が、それぞれの固執しているものをそっと手放せるように、と思って書きました。実際に作ってみて、音でこれからどうなるかを気付かれないよう、調整していくのが面白かった。
Q:劇伴を受けたことについては?
出演が先に決まっていて、劇伴はあとで監督が言ってくれたんです。実は「映画の音楽を書きたいな」って1年くらい前からずっと思っていたので、自分の成長につながる企画だと感じました。
Q:「キイロの歌」について
大切な人や、大切な何かと別れなければならない時、上手く手放すためには、どうしたらいいのだろう…と考えながら歌詞を書きました。人と人が出逢う事を、惑星の軌道になぞらえ、軌道が一度重なったという事は、きっと近い距離にいるはずだから、またいつか、どこかで出逢えるかもしれない…という思いを歌詞に込めました。
■『猫は抱くもの』オリジナルサウンドトラック
6月22日(金)、デジタル配信開始
価格:¥2,000
『猫は抱くもの』
6月23日(土)、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:犬童一心
脚本:高田亮
原作:『猫は抱くもの』(大山淳子著・キノブックス刊)
出演:沢尻エリカ 吉沢亮 峯田和伸 コムアイ(水曜日のカンパネラ) 岩松了 藤村忠寿 内田健司 久場雄太 今井久美子 小林涼子 林田岬優 木下愛華 蒔田彩珠 伊藤ゆみ 佐藤乃莉 末永百合恵 柿澤勇人
配給:キノフィルムズ
【ストーリー】 主人公の沙織(沢尻エリカ)は、とある地方都市のスーパーマーケットで働くアラサー女性。かつてはアイドルグループ「サニーズ」のメンバーとして芸能界で活動していたが、歌手としては芽が出ず、すべてに嫌気が差して都会から逃げてきた。今の自分を好きになれず、周囲ともうまく馴染めない彼女にとって、心を許せる唯一の存在は、ペットショップで売れ残っていたロシアンブルーのオス猫「良男」(吉沢亮)。嬉しかったこと、哀しかったこと、腹が立ったこと…。すべてを受け止めてくれる「良男」に向かって、沙織は日々、妄想を交えながら語りかける。そして「良男」は、いつしか自分を人間だと信じ込み、恋人として沙織を守らねばと思い始める。そうやって過ごしてきた、こじらせた1人と1匹の日常にも、変化が訪れて…。
©2018 『猫は抱くもの』製作委員会