是枝裕和が監督・脚本・編集を手がけ、藤本タツキの同名漫画を実写映画化する『ルックバック』が、2026年の公開に向けて新たな映像素材を解禁した。本編映像初解禁となる30秒の超特報映像に加え、撮影時に収録された是枝監督のコメント動画が発表され、作品の輪郭が徐々に明らかになってきた。

原作『ルックバック』は、2021年に「少年ジャンプ+」で公開されると初日で250万閲覧を記録し、国内外で大きな反響を呼んだ藤本タツキの話題作。2024年には劇場アニメ化され、国内興行収入20.4億円を超えるヒットを記録し、海外33の国と地域でも上映されるなど高い評価を受けている。そんな名作を、『万引き家族』でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞した是枝裕和監督が実写映画として描き出す。
今回解禁された超特報映像は、漫画を描く手元と音から始まり、音楽に乗せて藤野と京本、それぞれの背中や、漫画を描き続ける2人の姿が、移り変わる四季とともに映し出されていく構成。原作の名場面を想起させるカットも織り込まれ、短尺ながら作品世界への没入感を強く印象づける内容となっている。
本作は、是枝監督の希望により全編フィルム撮影を敢行。初タッグとなる撮影監督・上野千蔵とともに、秋田県にかほ市を舞台に、美しい四季と藤野、京本の姿を丁寧にフィルムに焼き付けている。撮影は2025年2月から4月、5月に冬・春編、7月に夏編、11月に秋編と、長期間にわたって行われた。
また、音楽はドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』やアニメ『怪獣8号』などを手がけてきた音楽家・坂東祐大が担当。是枝監督作品の映画音楽を手がけるのは本作が初となり、超特報映像の音楽も坂東が制作している。坂東は「藤本タツキ先生の唯一無二のストーリーのもと、格調高いフィルム映像とともに、音楽でもこの世界を丁寧に紡げていけたらと思います」とコメントを寄せている。
あわせて公開された是枝監督のコメント動画は、2025年7月の撮影時に収録された約2分の映像で、原作漫画『ルックバック』への思いや実写化への姿勢が語られる内容となっている。なお、超特報映像は12月26日(金)より全国の劇場(一部劇場を除く)で上映され、既報のビジュアル2点を使用したチラシやポスターも同日より掲出される予定だ。
▼超特報映像
▼是枝監督コメント
■作品情報
タイトル:映画『ルックバック』
公開:2026年
原作:藤本タツキ「ルックバック」(集英社ジャンプコミックス刊)
監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:坂東祐大
撮影:上野千蔵
配給:K2 Pictures
©藤本タツキ/集英社
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