谷崎潤一郎が70歳で発表した名作『鍵』が、いまおかしんじ監督の手によって現代に蘇る。これまで市川崑、神代辰巳、池田敏春ら名匠たちが手掛けてきた作品を、いまおか監督が大胆にアレンジ。舞台を現代へと移し、老夫婦の性と愛をユーモラスかつ温かい眼差しで描き出すオリジナルストーリーとして再構築する。

脚本は、映画『真夏の果実』に続きタッグを組む松本稔といまおか監督の共同執筆。監督生活30年目を迎えるいまおかが、人生の終盤に見つめ直す「夫婦愛」という普遍的テーマを軸に、人間の愚かさと滑稽さを優しく包み込む。
余命宣告を受けた主人公・剣持(吹越満)は、年の離れた妻・郁子(菅野恵)と共に、静かに日々を送っていた。ある日、彼の心に抑えきれない欲望が芽生え、夫婦の関係に奇妙な歪みが生まれていく。やがて、物語の鍵を握る青年・木村(小出恵介)が現れたことで、三人の関係は思いもよらぬ方向へと動き出す——。
老いと性、そして愛のかたちを問う谷崎文学の本質を、いまおか監督が「令和の鍵」として再解釈。人間の可笑しみと哀しみを交錯させながら、“生きることの切実さ”を軽やかに描き出す。
【キャスト&監督コメント】
 吹越満(剣持役)
 「どちらかというとMの僕が思いきりMのおじさんを演る映画の撮影が始まります。かなりのシーン数をタイトなスケジュールで撮るようで、大変ではありますが、Mの俳優にとっては楽しみです。」
菅野恵(郁子役)
 「原作の艶かしさに怯みそうになりながらオーディションを受けましたが、頂いたシナリオは新たな『鍵』としておかしみと温もりのある作品になっていると感じました。いまおか監督のもとでどんな風に立ち上がるのか、とてもワクワクしています。」
小出恵介(木村役)
 「いまおか組再び!しっとりとした大人の世界観が台本から薫ります。不思議なキャラクターたちの中で、木村は何を担うのか——現場での“いまおか節”も楽しみです。」
いまおかしんじ監督
 「妻を抱きたい。ただそれだけのために愚かなことを繰り返す——涙ぐましくも必死に生きる人たちを描きたい。お互い悶絶して、どんでん返ししましょう。撮影が楽しみでしかありません。」
■作品情報
 タイトル: 『鍵』
 原作: 谷崎潤一郎
 監督: いまおかしんじ
 脚本: いまおかしんじ、松本稔
 出演: 吹越満、菅野恵、小出恵介
 製作: レジェンド・ピクチャーズ
 配給・宣伝: ムービー・アクト・プロジェクト
 公開: 2026年(予定)
 仕様: 日本/DCP/カラー/ステレオ
©2026 Legend Pictures / Movie Act Project




 
  
  
  
  
  
  
  
  
 