「“銀平スカラ座”のような劇場でありたいと想いながら」ミニシアター12館より応援コメント!『銀平町シネマブルース』予告編

『アルプススタンドのはしの方』の城定秀夫監督と『れいこいるか』のいまおかしんじが脚本を担当し、主演に小出恵介を迎えて描く潰れかけの映画館を舞台にした群像悲喜劇『銀平町シネマブルース』が、2023年2月10日より公開される。このほど、予告編がお披露目となり、併せて全国のミニシアター12館より応援コメントが寄せられた。

一瞬の夢と、祭りの終わり。この場所からもう一度。かつて⻘春時代を過ごした街・銀平町に帰ってきた一文無しの青年・近藤は、ひょんなことから映画好きのホームレスの佐藤と、商店街の一角にある映画館・銀平スカラ座の支配人・梶原と出会い、バイトを始める。同僚のスタッフ、老練な映写技師、売れない役者やミュージシャンに映画を夢見る中学生まで、個性豊かな常連客との出会いを経て、近藤はかつての自分と向き合い始めるが…。

予告編は、小出扮する一文無しの近藤がミニシアター“銀平スカラ座”にたどり着くところから始まる。かつて⻘春時代に映画に夢中になった彼が、人情味あふれる支配人や老練な映写技師、そして個性豊かな常連客と出会い、もう一度映画と向き合い始めるまでが収められている。予告編には、借金を抱えながらもあの手この手で劇場を運営する梶原支配人(吹越満)や、客席で涙するホームレスの佐藤(宇野祥平)、映写窓から客席の様子を覗く笑顔の映写技師(渡辺裕之)など、スカラ座に集う人たちの活き活きとした表情や、血飛沫を浴びたさとうほなみの姿など“劇中劇”の一部も確認できる。

埼玉県にある現役ミニシアター・川越スカラ座をロケセットとして撮影が敢行された本作。年齢も境遇も違う、多種多様な人間たちを受容する映画館という場所で、ひとときの高揚とそこはかとない物悲しさに満ちた人間模様がジンワリと胸を打つ快作が誕生した。そして、劇場公開を記念し、「銀平町シネマブルース」×川越スカラ座のコラボTシャツの販売も決定。Tシャツのフロントには、劇中に登場するミニシアター“銀平スカラ座”のロゴを、バックには「TWILIGHT CINEMA BLUES」とプリントしている。1月14日(土)新文芸坐での「城定秀夫シネ祭り」で先行販売された後、公開中は一部劇場で販売される。(サイズはM・Lで展開/2500円)。

ミニシアターが舞台の本作にちなみ、全国のミニシアター支配人および番組編成担当より応援コメントが到着した。コメントを寄せてくれたのは、新宿武蔵野館(東京)、シネマ・チュプキ・タバタ(東京)、川越スカラ座(埼玉)、シネマテークたかさき(群馬)、新潟・市⺠映画館シネ・ウインド(新潟)、松本CINEMA セレクト(⻑野)、上田映劇(⻑野)、⻑野相生座・ロキシー(⻑野)、シネマスコーレ(愛知)、サロンシネマ(広島)、シネマ尾道(広島)、宮崎キネマ館(宮崎)の全12館。

■新宿武蔵野館 番組編成担当 西島新さんコメント
毎日の様に来て下さる常連の方、ふらっと寄って下さる方、タイムテーブルに合わせて細かく日程を組んでハシゴして下さる方、監督や役者を目指しながら「いつかこの劇場で自分の作品を…」と想いながら通って下さる方…ミニシアターって、本当に色んなお客様が来て下さる場所だと思うんです。そんな正に“銀平スカラ座”のような劇場でありたいと想いながら、本日も劇場でお待ちしております。

■ シネマ・チュプキ・タバタ 柴田笙さんコメント
日常の中、街の中にあり、全ての人をバラバラのまま包み込む映画館。同じ体験を味わう人同士の映画愛が、一つの空間を確かに作る時間。本当に素敵な、無くしてはならない場所です。鑑賞後は映画館の者としてぐるぐると、映画館のこれからについて考えてしまいました。

■川越スカラ座 番組編成・イベント・SNS担当 飯島千鶴さんコメント
こんなにリアルな映画館映画、観たことない!映画に登場するほとんどの映画館は焼けるか潰れるかなのでどちらにもならないだけでもありがたいのに、映画愛、人間愛に満ちた傑作が自分の劇場で撮られたというこの上ない喜び。個人的には、劇中映画のクオリティの高さもツボです。

■シネマテークたかさき 支配人 小林栄子さんコメント
「こんなんでやっていけるんですか?」とスタッフに冷笑されても、借金返せなくても、すぐにでもやめたいと思ってても、映画館を続けていく支配人。続けることは大変だ。だけど、続けていけば、“映画館”が誰かの特別な場所になっていく。だから余計やめるにやめられなくなるのだ。映画に絆されてしまったズブズブな愛すべき映画狂たちのブルースをぜひとも思い入れのある映画館でご覧いただきたい!

■新潟・市民映画館シネ・ウインド 支配人 井上経久さんコメント
近藤や梶原支配人、足立さん&大崎さん、ホームレスの佐藤さんや常連さん、地元ファンたちが、大きさや距離は違えど銀平スカラ座を中心に回っている太陽系のような映画です。それぞれが引力を持ち、でも誰もが愛しい我が町の映画館のことを考えている。私たちはどうなのだろう。受付でお客様に聞いてみたくなりました。

■松本CINEMAセレクト 代表 宮嵜善文さんコメント
高校生の時、「行ってきます」と家を出て向かうは映画館。 映画を観るわけでもなくロビーに出入りする一癖も二癖もある大人たちと一日中過ごしたリアル「銀平町シネマブルース」の日々。映画館が好きになればもっと映画が好きになる。

■上田映劇 番組編成 原悟さんコメント
そう!「映画がないと死んでしまう!」という人種は本当にいるのだ。本作に登場するすべての人を知っているし、きっとここには私もいるのだろう。 「この映画で入らないなんて世も末だね!」なーんてならぬよう、愛すべき街のみんなと本作を心ゆくまで堪能したい。映画が、そして映画館という場所があって本当に良かった。

■長野相生座・ロキシー 支配人 田上真里さんコメント
映画を観ながら、「当館も個性ゆたかな常連客の皆さんに支えられているなぁ。幸せだなぁ。」と今ある現実を改めて、再確認させてくれる素晴らしい映画だと思いました。キャストも演出もすべてが哀愁溢れてますね。。。しみじみしました。ちなみに、梶原支配人(吹越さんが演じる)のような支配人は、確かに20年以上前はいたように思います。とても危なっかしい(笑)、だけど、自由さや寛大さ、見習いたいと思います。

■シネマスコーレ 坪井篤史さんコメント
こんな映画が観たかった、こんな映画館の話が観たかった、こんなミニシアターの話が観たかった。城定さんがみんな叶えてくれた。いまおかさんの脚本素晴らしかった。僕の心の親友・宇野くんのお芝居とっても素晴らしかった。最高最強のミニシアター讃歌です。

■サロンシネマ 支配人 蔵本健太郎さんコメント
大切なこと思い出した。クスッと笑った。気持ちが前向きになった。それって、良い映画ってことだ。僕だって、映画と映画館に救われたんだ。こんな、みんなの映画館でありたい。

■シネマ尾道 支配人 河本清順さんコメント
自分たちの物語を観ているようで、こそばゆくもあり、愉快でもあり、心にグサグサ突き刺さった。これからどんな時代に変わっても、映画館という最後の砦は存在し続けてほしい。この映画がたくさんの人の心にも刺さってほしい。いや、絶対に刺さるはず。

■宮崎キネマ館 支配人 喜田惇郎さんコメント
映画の中のスカラ座のように、全国各地の名画座・ミニシアターがいつまでも在り続けますように。コロナの時に真っ先に連絡をくださった日高七海さん、劇場の支援のためにと、ごめんさんとの共作で作成いただいたイラストは日高七海さんが当館のカウンターに佇んでいるものでした。その節はありがとうございました。まさかの実写化に驚いています(笑)。

『銀平町シネマブルース』
2023年2月10日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督:城定秀夫
脚本:いまおかしんじ
出演:小出恵介 吹越満 宇野祥平 藤原さくら 日高七海 
中島歩 黒田卓也 木口健太 小野莉奈 平井亜門 守屋文雄 関町知弘(ライス) 小鷹狩八 谷田ラナ さとうほなみ 加治将樹 片岡礼子 藤田朋子 浅田美代子 渡辺裕之
配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS

【ストーリー】 かつて⻘春時代を過ごした町・銀平町に帰ってきた一文無しの元映画監督・近藤は、ひょんなことから映画好きのホームレスの佐藤と、商店街の一角にある映画館“銀平スカラ座”の支配人・梶原と出会い、バイトを始める。同僚のスタッフ、老練な映写技師、売れない役者やミュージシャンに映画に夢見る中学生などの個性豊かな常連客らとの出会いを経て、近藤は映画を作っていた頃の自分と向き合い始めるが…。

©2022「銀平町シネマブルース」製作委員会