小出恵介「作品を通して自分も再生していきたい」藤原さくら&日高七海は座頭ぶりを絶賛!「みんな大好き」

『アルプススタンドのはしの方』の城定秀夫監督と『れいこいるか』のいまおかしんじが脚本を担当し、主演に小出恵介を迎えて描く潰れかけの映画館を舞台にした群像悲喜劇『銀平町シネマブルース』が、2月10日より公開される。このほど、1月23日に新宿武蔵野館にて先行上映が行われ、キャストの小出恵介、藤原さくら、日高七海、そして城定秀夫監督が登壇した。

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本作は、元映画監督が小さな映画館から再出発を果たすという物語。主演の小出は、「オファーを受けたのは2021年夏の、ちょうど僕が活動再開させていただいた後でした。僕は映画がデビューだったので、絶対にもう一度映画に出たいと思っていました。それが叶ったので非常に嬉しかったです」とコメント。続けて「映画に対する思いは本当に強かったので、デビューした時の気持ちを思い起こしたり出来る作品にもなりまして、非常に思い出深い作品となりました」としみじみと語った。

久々の現場について、小出は「緊張とワクワクと、いろんな感情がこもった独特の高揚感」があったそうで、「映画に対して怖さも持っていたので、その怖さも久しぶりで。それも非常に心地いいものでした」と笑顔。そんな小出と共演した藤原は、「本当に優しかったです。主演でみんなをまとめられる立場でもあるので、気軽に話しかけてくださったりとか、私の作品も観てくださって、『良かったよ』って話しかけてくださったり、同じ目線でお話ししてくださるのが、すごい心地良くて、みんな大好きな座長でした」と小出の座長ぶりを絶賛。日高も「小さい頃から見てる憧れのスターみたいな存在だったので、本当に生きてるんだって思いました(笑)。普通に目を合わせてくれて良かったです」と撮影を振り返った。

小出は本作について「テーマのひとつとして“再生”がある作品だと思います。自分が演じた役もそうですけれども、この作品を通して自分も再生していきたいなって強く思えた作品になりましたし、映画としても人間を再生することの温かさというか、優しさみたいなものに包まれた作品」と感慨深い表情で語っていた。

『銀平町シネマブルース』
2023年2月10日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督:城定秀夫
脚本:いまおかしんじ
出演:小出恵介 吹越満 宇野祥平 藤原さくら 日高七海 
中島歩 黒田卓也 木口健太 小野莉奈 平井亜門 守屋文雄 関町知弘(ライス) 小鷹狩八 谷田ラナ さとうほなみ 加治将樹 片岡礼子 藤田朋子 浅田美代子 渡辺裕之
配給:SPOTTED PRODUCTIONS

【ストーリー】 かつて⻘春時代を過ごした町・銀平町に帰ってきた一文無しの元映画監督・近藤は、ひょんなことから映画好きのホームレスの佐藤と、商店街の一角にある映画館“銀平スカラ座”の支配人・梶原と出会い、バイトを始める。同僚のスタッフ、老練な映写技師、売れない役者やミュージシャン、映画に夢を見る中学生などの個性豊かな常連客らとの出会いを経て、近藤は映画を作っていた頃の自分と向き合い始めるが…。

©2022「銀平町シネマブルース」製作委員会