伊東蒼「誠実に相手と向き合いたい」『ジュリーは沈黙したままで』本予告&本ポスタービジュアル解禁

第97回アカデミー賞国際長編映画賞ベルギー代表に選出され、第77回カンヌ国際映画祭・批評家週間ではSACD賞を受賞した注目作『ジュリーは沈黙したままで』(10月3日公開)。本作の本予告映像と本ポスタービジュアルが解禁され、俳優の伊東蒼が映画予告のナレーションに初挑戦したことが明らかになった。

映画『空白』(21)、『さがす』(22)、『世界の終わりから』(23)、そして来年公開予定の『今日の空が1番好き、とまだ言えない僕は』(25)など、数々の話題作で存在感を放ってきた若手実力派の伊東蒼。今回、初めて映画予告ナレーションを担当した本映像は、ジュリーがコートで打ち返すラケット音から始まり、訃報やコーチ交代の知らせといった重い現実が畳みかけるように描かれていく。

ナレーションを務めた伊東は「立場や年齢が変わっても誠実に相手と向き合いたい、と思わせてもらった作品」とコメント。さらに主演のテッサ・ヴァン・デン・ブルックについて「未成熟な若き心の機微をこぼさない表情や仕草は、この瞬間を逃せば二度と出会えない切なさで満ちていました」と語り、本作への深い共感を示した。

ベルギーのテニスクラブに所属する15歳のジュリー(テッサ・ヴァン・デン・ブルック)は、将来を嘱望される有望株。しかし信頼していたコーチの突然の失踪、そして同クラブの選手の不可解な死によってクラブは動揺する。協会によるヒアリングが行われる中、沈黙を貫くジュリー。「ただ話したくないだけ」という彼女の一言と鋭い打球音が響く予告編は、沈黙が弱さではなく強さの象徴であることを観客に突きつける。

解禁された本ポスターは「“大人”として扱われる世界で、たたかう15歳の心に迫った静かなる傑作」というコピーとともに、横顔を切り取ったジュリーの姿をフィーチャー。ラケットを胸に抱き、静かに目を閉じる姿は、孤独な決意と内なる激情を映し出す印象的なビジュアルとなっている。

▼予告編

■作品情報
タイトル:『ジュリーは沈黙したままで』
原題/英題:Julie zwijgt/Julie Keeps Quiet
監督:レオナルド・ヴァン・デイル
出演:テッサ・ヴァン・デン・ブルック、クレール・ボドソン、ピエール・ジェルヴェー、ローラン・カロン ほか
制作:2024|ベルギー・スウェーデン合作|オランダ語・フランス語・ドイツ語|100分|カラー|5.1ch|1.85:1
日本公開:2024年10月3日(金)新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開
配給:オデッサ・エンタテインメント

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