2025年5月23日に全国公開され、口コミを中心に静かな感動の輪を広げている映画『父と僕の終わらない歌』。物語の舞台であり、撮影地でもある横須賀では“全国No.1観客動員”を記録するなど、まさに「地元発」から火がついた大ヒットとなっています。
その感謝を伝えるべく、6月25日(水)、横須賀HUMAXシネマズにて【横須賀大ヒット御礼!父と僕の凱旋舞台挨拶】が開催されました。登壇したのは主演の寺尾聰と松坂桃李、そして小泉徳宏監督。実に1ヶ月以上の公開期間を経ての異例の舞台挨拶は、主演の松坂桃李本人の“感謝の気持ちを直接伝えたい”という熱い想いから実現したもの。会場には、雨模様にもかかわらず、劇場を満席に埋め尽くす多くのファンが詰めかけました。
■「親父が行ったから、僕も行かなきゃ」松坂桃李、感謝の凱旋
舞台挨拶の冒頭、松坂は笑顔を見せながら語りました。「横須賀の皆さんにどうしても感謝を伝えたくて、宣伝部に相談したんです。寺尾さんが既にこっそり来られていたと聞いて、なおさら“自分も行かねば”と!」
このコメントに、客席からは大きな拍手と歓声が巻き起こりました。すると、寺尾がすかさずユーモアを交えてこう返します。「桃李が来るって言うなら、俺も行かないわけにいかないじゃないか(笑)」
このやりとりはまさに“親子”そのもの。観客も笑顔で見守り、会場の温かさが一気に広がっていきました。
■「初めて芝居で涙が止まらなかった」松坂桃李の告白に、寺尾も感激
話題は撮影中の思い出へ。松坂はこう語ります。「正直、これまで感情を抑えきれない芝居というのを経験したことがなかったんです。でも、寺尾さんと最後のシーンを演じているとき、本当に涙が止まらなくなって…」
彼の真剣な言葉に、観客は静かに耳を傾け、感動の空気に包まれます。そんな松坂の熱演に、寺尾も深く頷きながら返しました。「彼とは言葉じゃなくて“心”で繋がって芝居ができた。あれは本物だったと、今でも確信してるんです。」
ラストシーンでの親子の心のやり取りが、実際に二人の間で育まれていた信頼関係の上に成り立っていたことが、この会話から痛いほど伝わってきます。
■サプライズ登場!原案者サイモン・マクダーモットからのビデオメッセージ
舞台挨拶の終盤には、原案のモデルとなったサイモン・マクダーモットからのサプライズ映像も上映。寺尾と松坂、小泉監督への感謝が綴られ、寺尾は「これをニュースで流してくれたら十分だよ」と感激の面持ちに。観客からも自然と拍手が沸き起こりました。
■舞台挨拶後には“異例”のファンサービスも!
イベントの締めくくりには、なんと登壇者3人が劇場の出口に立ち、観客一人ひとりを“感謝のお見送り”!握手や声かけが交わされるたびに、ファンの瞳には涙が浮かび、笑顔がこぼれる──そんな心温まるひとときに、まるで映画のラストシーンを見ているかのような余韻が残りました。
さらに、舞台挨拶の後、寺尾は単独で川崎チネチッタへ直行。劇場スタッフが本作のTシャツを着用して出迎えてくれていることに心を打たれ、「ありがとうを直接伝えたい」と訪れたとのこと。この作品が人と人の絆をつないでいることを、まさに体現するエピソードでした。
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作品情報
タイトル:父と僕の終わらない歌
出演:寺尾聰、松坂桃李、佐藤栞里、副島淳、大島美幸、齋藤飛鳥、ディーン・フジオカ、三宅裕司、石倉三郎、佐藤浩市(友情出演)、松坂慶子
監督:小泉徳宏
公開日:2025年5月23日(金)全国公開
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©2025「父と僕の終わらない歌」製作委員会