作家・水上勉によるエッセイ「土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―」を原案に、主演沢田研二、『ナビィの恋』『盆唄』の中江裕司が監督・脚本を手掛けて映画化する『土を喰らう十二ヵ月』が11月11日より公開される。このほど、沢田研二の「いつか君は」が主題歌となることが決定し、併せて主題歌が流れる特別映像がお披露目となった。
長野の山荘で暮らす作家のツトムは、山の実やきのこを採り、畑で育てた野菜を自ら料理し、季節の移ろいを感じながら原稿に向き合う日々を送る。時折、編集者で恋人の真知子が、東京から訪ねてくる。食いしん坊の真知子と旬のものを料理して一緒に食べるのは、楽しく格別な時間。悠々自適に暮らすツトムだが、13年前に亡くした妻の遺骨を墓に納められずにいた…。
本作の主題歌は、エンドロールに流れる、沢田研二の「いつか君は」。「いつか君は」は1996年に発表したアルバム「愛まで待てない」の収録曲のひとつで、『土を喰らう十二ヵ月』の公開に併せて音源はリマスターし、カップリング曲「遠い夏」もあわせて収録する。公開当日の11月11日(金)にCDが発売されることになった。
沢田の歌が映画の主題歌となるのは、1978年公開のアニメーション映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』の「ヤマトより愛をこめて」以来のこと。前作はアニメの為、自身が主演する映画では初の主題歌となる。本作を観終わった後に、やはり沢田研二の声が聴きたいと考えたプロデューサー陣より、沢田による主題歌の歌唱を望んでいる旨を伝えたところ、沢田自身から「この歌ならこの映画に合うのではないか」と提案があった。数々のヒット曲を送り出してきた沢田が選んだ「いつか君は」は、別れの予感のなかで、その寝顔を見ながら愛する人を思う歌詞になっている。離れてしまったとしても「こんなに愛せたから」と歌う沢田の声が心に響く。
特別映像では、劇中でていねいに描かれる四季の移ろいと作家ツトムの生き方を感じられるものとなっている。エンドロールと共に流れる「いつか君は」を聴きながら、ツトムと共に巡った十二ヵ月を感じたい。
▼CDリリース情報
『土を喰らう十二ヵ月』主題歌 「いつか君は」CD
収録曲
1. いつか君は 作詞/覚和歌子 作曲・編集/大村憲司
2. 遠い夏 作詞・作曲/沢田研二
11月11日(金)発売(ANIMA Publishing,inc.)
価格:1,200円(税込)
『土を喰らう十二ヵ月』
2022年11月11日(金)より、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開
監督・脚本:中江裕司
原案:水上勉「土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―」 「土を喰ふ日々 わが精進十二ヶ月」
料理:土井善晴
出演:沢田研二 松たか子 西田尚美 尾美としのり 瀧川鯉八 檀ふみ 火野正平 奈良岡朋子
配給:日活
【ストーリー】 長野の山荘で暮らす作家のツトム(沢田研二)。山の実やきのこを採り、畑で育てた野菜を自ら料理し、季節の移ろいを感じながら原稿に向き合う日々を送っている。時折、編集者で恋人の真知子(松たか子)が、東京から訪ねてくる。食いしん坊の真知子と旬のものを料理して一緒に食べるのは、楽しく格別な時間。悠々自適に暮らすツトムだが、13年前に亡くした妻の遺骨を墓に納められずにいる…。
©2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会