北川景子「山田洋次監督の作品に参加させていただけるなんて…」昭和の銀幕スター役で出演!『キネマの神様』

2020年、松竹映画は記念すべき100周年を迎える。そんな松竹映画100周年のメモリアルイヤーを記念して、山田洋次監督が沢田研二、菅田将暉のダブル主演、永野芽郁、宮本信子共演で贈る『キネマの神様』が、2021年に公開される。このほど、北川景子が昭和の銀幕スター・桂園子役で出演することが発表され、併せて、園子のキャラクタービジュアルと場面写真がお披露目となった。

本作は、無類のギャンブル好きで家族にも見放された主人公・ゴウに“映画の神様”が奇跡をもたらす愛と友情の物語。

北川景子は、2003年にモデル・女優としてデビュー後、2006年に『間宮兄弟』で映画初出演を果たし、同年にはハリウッドのカーアクション大作第3作『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』に出演。その後も数々の人気ドラマ・映画に多数出演し、代表作は「謎解きはディナーのあとで」シリーズ、「悪夢ちゃん」シリーズ、「HERO」シリーズ、「家売るオンナ」、『スマホを落としただけなのに』シリーズなど、枚挙にいとまがない。つい先日も『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』が公開されるなど、デビュー当時よりその勢いは増し続けている。

そんな数々の人気作に出演し続けてきた北川が、ついに山田洋次監督作品に初参加。ゴウ(菅田将暉)とともに映画の黄金時代を生きた、誰もが憧れる銀幕スター・桂園子を演じる。園子は、昭和の大女優としての華やかさと気品を兼ね備えながらも、ゴウや淑子(永野芽郁)を実の弟妹のように気にかけ、撮影所の誰からも慕われる人情深い一面も見せる。北川は菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎とは本作が初共演となる。

キャラクタービジュアルには、銀幕“スクリーン”の中で芝居をする園子の姿が収められ、その物悲し気な表情と眼差しが語る物語の世界に思わず引き込まれる。

本作の撮影シーンとしては初公開となる場面写真は、女優・桂園子の日常の姿を捉える。このストールを頭に巻き付けたスタイルは「真知子巻き」と呼ばれ、当時大ヒットした映画『君の名は』がきっかけで若い女性の間で大流行したスタイルで、スクリーンの中に生きる役の姿とはまた異なる、華やかで魅力的な姿がまばゆい。

■北川景子(桂園子役) コメント
私は、“映画の黄金時代”(1950〜60年代)と言われた時代に活躍した、銀幕女優の桂園子という役を演じました。華やかですが非常に人懐こく、親しみやすいキャラクターの女優です。演じる上で、当時の撮影所時代を経験された山田監督に、銀幕女優ならではの立ち振る舞いや雰囲気をお伺いしました。当時のスタッフと女優は一日中撮影所で共に時間を過ごし、まるで家族のように親しい関係だったように、菅田さん演じるゴウちゃんとも「可愛い弟をからかうみたいな感じでやるといい」とよくご指導いただきました。山田監督は私が小さい頃から巨匠として存在されていて、まさか監督の作品に参加させていただけるなんて最初は驚きでした。監督が現場で生み出す演出にはいつも説得力があり、撮影の空気が一気に変わっていく様は、非常に印象的でした。

『キネマの神様』
2021年 全国ロードショー
監督・脚本:山田洋次
原作:原田マハ「キネマの神様」
脚本:朝原雄三
出演::沢田研二 菅田将暉 永野芽郁 野田洋次郎 北川景子 寺島しのぶ 小林稔侍 宮本信子
配給:松竹

【ストーリー】 ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩(寺島しのぶ)にも見放されたダメ親父。そんな彼にも、たった一つだけ愛してやまないものがあった。それは「映画」。行きつけの名画座の館主・テラシン(小林稔侍)とゴウは、かつて撮影所で働く仲間だった。若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として、映写技師のテラシン(野田洋次郎)をはじめ、時代を代表する名監督やスター女優の園子(北川景子)、また撮影所近くの食堂の娘・淑子(永野芽郁)に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品「キネマの神様」の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。半世紀後の2020年。あの日の『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、ゴウの中で止まっていた夢が再び動き始める。

©︎2021「キネマの神様」製作委員会