池松壮亮「今までも誰にも話したことがない」不思議な街に流れる穏やかな時間『柳川』本予告編

九州・柳川を舞台に、ニー・ニー、池松壮亮ら日中のスター俳優が共演した名匠チャン・リュル監督の最新作『柳川』が、12月16日より福岡・KBCシネマにて先行公開、12月30日より全国順次公開される。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。このほど、本予告編がお披露目となり、併せてリュル監督よりコメントが寄せられた。

柳川を舞台に、死や消失を受けて喪失感にとらわれた人々の心の揺れ動きを描いた本作。中年になり自分が不治の病であることを知ったドンは、長年疎遠になっていた兄・チュンを柳川への旅に誘う。柳川は北京語で「リウチュアン」と読み、2人が青春時代に愛した女性「柳川(リウ・チュアン)」と同じだった。20年ほど前、チュンの恋人だったチュアンは、ある日突然、姿を消してしまったが、今は柳川で暮らしているという。誰にも理由を告げずに消えた彼女の存在は、兄弟の中で解けない謎になっていた。2人は、柳川でついにチュアンと再会する。

本予告編では、美しも儚げな音楽と共に、夜の帳が下りた静謐な柳川の街が冒頭に映し出される。物語の中心人物である兄弟のドンとチュン、ヒロインのチュアン、そして兄弟が宿泊する宿の家主の男。4人は、すべからく身近な者の早すぎる死や、突然の消失を経験している。本予告編では、そんな4人が、心の奥底にしまいこんだ喪失感を埋め合わせるかのうように、宿や店内で語り合う姿が切り取られ、さまざまな表情をみせる「柳川」という不思議な街に流れる穏やかな時間が映し出されている。本予告編のナレーションをつとめるのは、リュル監督の『福岡』に出演している女優・山本由貴。

■チャン・リュル(監督)コメント
12月に『柳川』が日本公開を迎えます。監督として、喜ばしくもあり、緊張もしています。柳川で撮影した映画をついに日本の皆さんに届けられると思うと嬉しい反面、この作品で描いた愛が皆さんに受け入れられるか緊張してもいるのです。皆さんの感想を待つしかないですね。気に入ってもらえることを願っています。柳川は美しい水郷であり、映画に登場する美しい中国人女性も柳川といいます。柳川という娘が柳川という街にやって来て、物語と愛が水路のように流れていくのです。

『柳川』
2022年12月16日(金)より、KBCシネマにて福岡先行公開
2022年12月30日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督・脚本:チャン・リュル
出演:ニー・ニー チャン・ルーイー シン・バイチン 池松壮亮 中野良子 新音
配給:Foggy イハフィルムズ

【ストーリー】 中年になり自分が不治の病であることを知ったドンは、長年疎遠になっていた兄・チュンを柳川への旅に誘う。柳川は北京語で「リウチュアン」と読み、2人が青春時代に愛した女性「柳川(リウ・チュアン)」と同じだった。20年ほど前、チュンの恋人だったチュアンは、ある日突然、姿を消してしまったが、今は柳川で暮らしているという。誰にも理由を告げずに消えた彼女の存在は、兄弟の中で解けない謎になっていた。2人は、柳川でついにチュアンと再会する。