内容もキャストも“独特すぎる”弱冠22歳の新鋭、劇場デビュー作『宇宙人の画家』予告編

独特すぎる作品群を上映するカナザワ映画祭が選出した、弱冠22歳の新鋭・保谷聖耀の劇場デビュー作『宇宙人の画家』が、7月2日より公開される。このほど、予告編と追加場面写真がお披露目となった。

ある片田舎の中学校。転校生オサムは、廊下で一人の少年ホウスケが同級生に自作の漫画を汚されているのを目撃する。漫画の題名は「虚無ダルマ」。それは、フリースタイル説法で街を支配する“虚無ダルマ”と米国のスパイであるジョージ・ワタナベらが、達磨光現器と呼ばれる謎めいた機械をめぐり繰り広げる暗黒の活劇漫画だった…。漫画の世界と現実が次第に混濁していくなかで、ホウスケは“虚無ダルマ”の組織で働く謎の青年「マルヤマ」の姿を見る。憑かれたような表情で登校したホウスケは、不思議な言葉を全校生徒に向かって叫ぶ。「宇宙人の画家の絵を見た」と。

予告編は、転校生オサムが、美しさの中にどことなく陰りを秘めた少女、サチと出会うシーンから幕を開ける。そこから学内でのいじめの様子、ホウスケが陰惨な漫画を描く様子が、美しいモノクロの陰影とピアノの旋律と共に描かれる。そして、ホウスケの「全校生徒に告ぐ、ダルマの光は真実の光だ」と拡声器で訴える声と共に、画面はカラーパートに代わり、漫画のなかの夢想が、映画の劇中でもそのまま再現されていることが分かる。漫画内で“虚無ダルマ”として街を占拠する支配者は、ラッパーの呂布カルマが演じている。また、虚無ダルマの部下にシソンヌじろう、謎の科学者に作家の稲生平太郎など、独特すぎる豪華キャストも本作の見どころのひとつだ。予告編の後半では、戦闘機や、激しい銃撃戦も繰り広げられ、現実と虚構も入り乱れた波乱に満ちたクライマックスを予感する仕上がりとなっている。加えて特筆すべきは、後半にアニメーションも多用されている点だろう。『ファンタスティック・プラネット』の雰囲気も感じさせるこの独特の筆致は、すべて保谷聖耀監督の手書きによるもの。この監督の描いた原画は、公開の一週間前6月23日(金)よりアップリンク吉祥寺のギャラリーでも展示予定だ。

『宇宙人の画家』
2022年7月2日(土)より、新宿K’s cinema、アップリンク吉祥寺にて公開
2022年7月22日(金)より、シネ・リーブル梅田にて公開
2022年7月29日(金)より、アップリンク京都にて公開
監督・編集・動画:保谷聖耀
脚本:京阪一二三
製作総指揮:小野寺生哉
音楽:yuichi NAGAO
挿入歌:呂布000カルマ
出演:渡邊邦彦 丸山由生立 呂布000カルマ 桐山瑠衣 大迫茂生 シソンヌじろう 平澤由理 みやたに 稲生平太郎 近藤佑磨 杉本心 グーギンズ古田光 山本詩 阿部賢太 石澤彩 速水胡太朗 小林優太 菅原聡 高井咲綺 吉本恵莉菜
配給:ブライトホース・フィルム

【ストーリー】 ある片田舎の中学校。転校生オサムは、廊下で一人の少年ホウスケが同級生に自作の漫画を汚されているのを目撃する。漫画の題名は「虚無ダルマ」。それは、フリースタイル説法で街を支配する“虚無ダルマ”と米国のスパイであるジョージ・ワタナベらが、達磨光現器と呼ばれる謎めいた機械をめぐり繰り広げる暗黒の活劇漫画だった…。漫画の世界と現実が次第に混濁していくなかで、ホウスケは“虚無ダルマ”の組織で働く謎の青年「マルヤマ」の姿を見る。憑かれたような表情で登校したホウスケは、不思議な言葉を全校生徒に向かって叫ぶ。「宇宙人の画家の絵を見た」と。

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