『ミッドナイトスワン』の内田英治が監督を務め、阿部寛が主演する『異動辞令は音楽隊!』が、8月26日より公開される。このほど、本作の予告編とポスタービジュアルがお披露目となり、併せて、主題歌が、Official 髭男 dismによる書き下ろし楽曲「Choral A」に決定した。
コンプライアンスを問われるこの時代で犯人検挙には手段を択ばない警部補・成瀬司が、行き過ぎた捜査の結果、最前線の刑事から広報課に属す“音楽隊”への異動辞令が下されるという、青天の霹靂の出来事から始まる本作。
予告編は、高齢者を狙った“アポ電強盗事件”を、犯罪捜査一筋30年の鬼刑事・成瀬司(阿部寛)が持ち前の過激な方法で捜査するシーンから始まる。“コンプラ”を無視し部下から疎まれ、家庭を顧みず娘には愛想を尽かされる。そんな成瀬が命じられた、まさかの異動先は、音楽隊。不本意ながら音楽隊へ赴いた成瀬を待ち受けるのは、警察署内の“はぐれ者集団”だった。成瀬は経験したこともないパーカッションを命じられるも、刑事のプライドから周囲と馴染むことができないままだった。「お前はもう刑事じゃない」と生き甲斐だった仕事も、家族も失った成瀬は、「なにやってんだ俺」と失意に沈む。しかし、「音楽と同じですよ。音をミスっても、周りがカバーすればいいじゃないですか」、「同じ隊じゃないですか」と失意の成瀬に手を差し伸べたのは、音楽隊の面々だった。さらに、「あなたのドラムには勇気をもらえる」と音楽隊の演奏に救われる人たちがいることを知った成瀬は再び立ち上がることを決意する。映像ラストには、「よし!」と強く呟いた成瀬が、演奏開始のカウントをとる後ろ姿が映し出され、成瀬の人生の大転換が始まることを予感させる。映像では、同僚のトランペット奏者・来島春子役の清野菜名、捜査一課の部下・坂本祥太役の磯村勇斗、サックス奏者・北村裕司役の高杉真宙、警察音楽隊を目の敵にする県警本部長・五十嵐和夫役の光石研、成瀬の母・幸子役の倍賞美津子らも登場し、国民的俳優・阿部寛と、注目作へのオファーが絶えない若き才能たち、そして日本映画界を支える重鎮たちが奏でるハーモニーにも期待が膨らむ。
ポスタービジュアルには、「なんで俺が」という言葉の通り、音楽隊の制服に身を包みドラムセットとともに浮かない表情を浮かべる成瀬の姿が収められる。
主題歌は、ブラックミュージックをはじめ、様々なジャンルをルーツとした音楽で全世代から支持を集め続けるOfficial髭男dismが本作のために書き下ろした楽曲「Choral A」。ポップで爽やかなサウンドと、伸びやかな歌声が、物語を優しく包み込む。なんと、メンバーの楢﨑誠がかつて島根県警察音楽隊でサックスを演奏していたことが強く後押しし、今回の主題歌決定へとつながった。
■楢﨑誠(Official髭男dism/主題歌) コメント
今回ご一緒できた事を本当に嬉しく思います。台本を読ませて頂いた時から、完成までの中で好きな言葉やシーンがどんどん増えていきました。楽曲制作にあたってプレッシャーもありましたが、映画の内容と重なるように僕もたくさんの人に助けてもらいました。音楽隊に所属していた時の同僚と、今関わってくれている皆んなに心からの感謝を。素敵な映画です。是非ご覧ください。
『異動辞令は音楽隊!』
2022年8月26日 全国公開
監督・脚本:内田英治
出演:阿部寛 清野菜名 磯村勇斗 高杉真宙 板橋駿谷 モトーラ世理奈 見上愛 渋川清彦 酒向芳 倍賞美津子
主題歌:Official 髭男 dism「Choral A」
配給:ギャガ
【ストーリー】 犯罪捜査一筋30年の鬼刑事・成瀬司(阿部寛)は部下に厳しく、昭和さながら犯人逮捕の為なら法律すれすれの捜査も辞さない男。家族もろくに構わず一人娘・法子(見上愛)からはとうに愛想をつかされている。そんな成瀬は高齢者を狙った「アポ電強盗事件」が相次ぐ中、勘だけで疑わしい者に令状も取らず過激な突撃捜査をしていたが、そのコンプライアンスを無視した行動が仇となり、突然上司から異動を命ぜられる。刑事部内での異動だろうと高をくくっていた成瀬だったが、異動先はまさかの“警察音楽隊”だった…。
©2022 『異動辞令は音楽隊!』製作委員会