TikTokで話題になり累計発行部数28万部を突破した、乙野四方字による小説をアニメ映画化する『僕が愛したすべての君へ』と『君を愛したひとりの僕へ』が、10月7日より2作同時公開されることが決定した。併せて、本作のプロジェクトPVとプロジェクトビジュアルがお披露目となった。
2016年6月に刊行された乙野四方字の小説「僕が愛したすべての君へ」と「君を愛したひとりの僕へ」は、“並行世界”を行き来することができる世界の同じ名前の二人の少年が、それぞれの世界でひとりの少女と恋に落ちるラブストーリー。この2作品は前後編でもなく、サイドストーリーでもなく、それぞれの物語が独立しているが、2作読むとふたつの世界が絡み合い交差して、お互いがお互いの世界を支え合っていることに気づく、斬新な設定が隠される。この内容がTikTokで紹介され話題となったことで累計発行部数28万部を突破し、ついに、この秋アニメーション映画化される。
『僕が愛したすべての君へ』は、日清食品のプロモーション映像「HUNGRY DAYS アオハルかよ。」での新しいアニメーション表現が話題になった、タツノコプロ内で立ち上げた新スタジオレーベル「BAKKEN RECORD」が制作する。一方、『君を愛したひとりの僕へ』は、2013年に『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』で、原作者の異なる2作品を見事にMIXした世界観を構築し、興収42.6億を記録する大ヒットを記録したトムス・エンタテインメント。数々の大ヒット作品を生み出してきた2社のスタジオが描く物語がどう絡み合っていくのか?
プロジェクトPVでは、“選ばなかったもうひとつの世界”を生きるどこか似た“僕”と出会う“君”が映し出される。二人で過ごす⻘春を切り取ったカットや、人生の分岐点となる“出来事”が起こる気配を感じさせるカットもあり、『僕愛』と『君愛』、ふたつの世界のそれぞれの選択によって、切ない物語が動き出す印象的な映像となっている。
プロジェクトビジュアルは、一見すると別の世界のように見えるが、中心の交差点でふたつの世界が重なることで、ひとつの世界が完成する。交差点から分かれたそれぞれの道には、少年と少女が、片方は明るい日差し、片方は暖かい夕景の中に描かれる。BAKKEN RECORDとトムス・エンタテインメント、それぞれの制作スタジオの特徴が際立つビジュアルに仕上がった。
■乙野四方字(原作者) コメント
この物語は、中学二年の頃の自分の妄想から生まれています。無限に存在する並行世界の中で、その妄想が辿りついた最も幸せな未来の一つが、今回の映画化になります。2作同時公開のこの映画は、どちらから観てもよい作りになっており、観た順番で感じ方が大きく変わると思います。どちらから観るか、一度しかできない選択をぜひ楽しんでください。そして、あなたとは逆の順番で観た、並行世界のあなたのことを想像してみてください。逆の順番で観た人と感想を語り合ったりするのも面白いかもしれません。この夏、再び生まれる新しい並行世界の物語を、どうか見届けてあげてください。
『僕が愛したすべての君へ』
2022年10月7日(金) 全国公開
監督:松本淳
原作:乙野四方字「僕が愛したすべての君へ」
脚本:坂口理子
キャラクター原案:shimano
制作:BAKKEN RECORD
配給:東映
【ストーリー】 両親が離婚し、母親と暮らす高校生の高崎暦。ある日、クラスメイトの瀧川和音に声をかけられる。85番目の並行世界から移動してきたという彼女は、その世界で二人が恋人同士であると告げる…。
『君を愛したひとりの僕へ』
2022年10月7日(金) 全国公開
監督:カサヰケンイチ
原作:乙野四方字「君を愛したひとりの僕へ」
脚本:坂口理子
キャラクター原案:shimano
制作:トムス・エンタテインメント
配給:東映
【ストーリー】 両親が離婚し、父親と暮らす小学生の日高暦。ある日、父の勤務先で佐藤栞という少女と出会う。お互いに恋心を抱くようになる暦と栞だったが、親同士が再婚することを知らされる。二人は兄妹にならない運命が約束された並行世界への駆け落ちを決断するが…。
©2022 「僕愛」「君愛」製作委員会 ©2022 「僕愛」「君愛」製作委員会