萩原朔太郎の娘・萩原葉子の小説を東出昌大主演で映画化!戦争に翻弄された人々の痛みと葛藤『天上の花』今冬公開!

本年秋に開催される萩原朔太郎の大回顧展「萩原朔太郎大全 2022」の記念映画として製作された、萩原朔太郎の娘・萩原葉子の小説「天上の花――三好達治抄――」を東出昌大主演、入山法子共演で映画化した『天上の花』が、今冬に公開されることが決定した。併せて、ティザービジュアル2種がお披露目となった。

萩原朔太郎の娘である萩原葉子の小説「天上の花――三好達治抄――」を、1966年の発表から56年の時を経て映画化する本作は、三好達治、萩原朔太郎、そしてその妹・慶子の3人が織りなす純粋で凄まじい“愛”と“詩人の生”を描く。「天上の花」とは、仏教用語で曼珠沙華、彼岸花の別名。燃えるような赤い花は情熱の象徴である一方、有毒性をもつ。これを食した後は「彼岸」つまり「死」しかないという説もある。

脚本を担当したのは五藤さや香と、これまで数多くの脚本を手掛け、近年では監督・脚本作『火口のふたり』にて多くの賞を獲得した荒井晴彦。監督は4時間超の長篇大作『いぬむこいり』の片嶋一貴が務める。

三好達治を演じるのは、唯一無二の存在感を放つ東出昌大、萩原朔太郎の妹で美貌の慶子に、新たな境地を切り拓いた入山法子、萩原朔太郎に、独特の風格を持つ吹越満、詩人の佐藤春夫に、世界的な人気漫画家・浦沢直樹が扮する。そのほか、原作者・萩原葉子を母に持つ萩原朔美、映画や演劇で益々輝きをます有森也実、林家たこ蔵、鎌滝恵利らが出演する。

ティザービジュアルは、三好達治(東出昌大)と慶子(入山法子)のシルエット姿、そして4人の視線が印象的だ。

『天上の花』
2022年冬 新宿武蔵野館、渋谷ユーロスペースにて公開
監督:片嶋一貴
原作:萩原葉子「天上の花―三好達治抄―」
脚本:五藤さや香 荒井晴彦
出演:東出昌大 入山法子 浦沢直樹 萩原朔美 林家たこ蔵 鎌滝恵利 関谷奈津美 鳥居功太郎 間根山雄太 川連廣明 ぎぃ子 有森也実 吹越満
配給:太秦

【ストーリー】 萩原朔太郎を師と仰ぐ三好達治(東出昌大)は、朔太郎の美貌の末妹・慶子(入山法子)と結ばれることを望むが、貧乏書生と侮られ拒絶される。しかし十数年後、慶子が夫と死別すると、三好は妻子と離縁して慶子と結婚。時は 太平洋戦争の真っ只中、身を隠すように越前三国にひっそりと新居を構えた二人には、雪深い冬の過酷な生活が待ち受けていた。三好は純粋な文学的志向と潔癖な人生観の持ち主であり、奔放な慶子に対しする一途な愛と憎しみが、いつしか激情とともに制御できなくなっていく…。

©2022「天上の花」製作運動体