作家・角田光代「なんていとしい人たち、なんてすごい映画」絶賛コメント!『三姉妹』予告編&ポスタービジュアル

第42回青龍映画祭をはじめとした韓国の主要映画賞で女優部門の受賞を軒並み果たし、第25回釜山映画祭パノラマ部門にも出品された、ムン・ソリ主演作『三姉妹』が、6月17日より公開される。このほど、予告編とポスタービジュアルがお披露目となり、併せて、作家・角田光代より本作を絶賛するコメントが寄せられた。

本作は、イ・チャンドン監督作『オアシス』での演技が日本でも今なお語り継がれるムン・ソリが、脚本に惚れ込み主演を務めるとともに、「娘たちの世代が、暴力や嫌悪の時代を越えて、明るく堂々と笑いながら生きていける社会になるように」との祈りを込めて共同プロデューサーも買って出た、現代を生きる三姉妹の烈しくもあたたかい超弩級の人間ドラマ。

予告編では、それぞれに問題を抱える三姉妹の日々が、「幸薄い長女・ヒスク(キム・ソニョン)」「弱みは見せない次女・ミヨン(ムン・ソリ)」「ほぼアル中の問題児三女・ミオク(チャン・ヨンジュ)」の順に、「烈しくて、痛くて、あたたかい。」の言葉とともに映し出されていく。そしてヴィヴァルディの「四季」より「冬 第1楽章」が流れ、次女・ミヨンと三女・ミオクが取っ組み合い、激しくもみ合うシーンがありながらも、海辺で3人が仲睦まじく座る映像にタイトルが浮かび上がるという印象的な予告編となった。

ポスタービジュアルでは、温かなピンク色を背景に、三姉妹が物憂げな表情でこちらを見つめている。それぞれには「完璧なふり。」「大丈夫なふり。」「酔ってないふり。」の言葉が当てられ、キャッチコピー「忌ま忌ましいけど、愛してる。」が強いインパクトを残す。

■角田光代(作家) コメント
三姉妹それぞれの理不尽な現在と、やがて明かされる過去、不幸のてんこ盛りと言えるのに、ところどころで笑ってしまう。なんていとしい人たち、なんてすごい映画!

『三姉妹』
2022年6月17日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督・脚本:イ・スンウォン
製作:キム・サンス ムン・ソリ
音楽:パク・キホン
出演:ムン・ソリ キム・ソニョン チャン・ユンジュ チョ・ハンチョル
配給:ザジフィルムズ

【ストーリー】 韓国・ソウルに暮らす三姉妹。長女ヒスク(キム・ソニョン)は別れた夫の借金を返しながら、しがない花屋を営んでいる。一人娘には疎まれ相手にされなくても“大丈夫なフリ”をして日々をやり過ごす。次女ミヨン(ムン・ソリ)は熱心に教会に通い聖歌隊の指揮者も務める模範的な信徒。高級マンションに暮らし“完璧に”家庭でも振舞うが、そんな日常は次第にほころびを見せ始める。三女ミオク(チャン・ヨンジュ)は劇作家としてスランプに陥り自暴自棄となって昼夜問わず酒浸りの日々を送り、夫の連れ子である息子の保護者面談に“酔っていないフリ”で乗り込む始末。性格、仕事、生活スタイル、全てが異なる人生を送る彼女たちは、父親の誕生日を祝うために久しぶりに一堂に会し、蓋をしていた幼少期の心の傷と向き合っていく。

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