オードリーの息子「みんなと同じように不安や疑心を持つ生身の人間」『オードリー・ヘプバーン』ポスタービジュアル

数々の名作を残し、世界中の人々に時を超えて愛される大スターであるオードリー・ヘプバーンの素顔に迫る長編ドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』が、5月6日より公開される。このほど、本作のポスタービジュアルがお披露目となり、併せて、オードリーの息子・ショーン・ヘプバーン・ファーラーよりコメントが寄せられた。

美の概念を変えた革新的な存在で、ファッションアイコンであり、永遠の妖精と呼ばれ、スターとしての名声を得たオードリー。しかし世界中から“愛された”彼女は、実際は愛される喜びを知らず、誰より“愛すること”を信じ、貫いたひとりの人間であった。本作では貴重なアーカイブ映像、リチャード・ドレイファスやピーター・ボクダノヴィッチ監督ら俳優時代の仲間、そして息子や孫、家族ぐるみの友人など、プライベートに迫るインタビュー映像をふんだんに盛り込み、彼女が今なお、人々の中で生き続けるその訳を解き明かす。

ポスタービジュアルは、力強い眼差しで前を見つめるオードリーのアップを捉え、その表情が印象的である。真っ白な背景に、真っ赤なオードリーのリップとタイトルが映える、目を引くデザインに仕上がった。

■ショーン・ヘプバーン・ファーラー(オードリー・ヘプバーンの息子) コメント
2019年5月に私の母、オードリー・ヘプバーンは90歳の誕生日を迎えるはずでした。このアニバーサリーのタイミングで私は「アイコン」「銀幕のスター」「伝説」という切り口でオードリーの核となる部分を描くプロジェクトを立ち上げました。私が伝えたいのは一人の女性としてのオードリーの姿です。みんなと同じように不安や疑心を持っている生身の人間としての姿です。オードリーは自分のことを美しい人や特別な人という風に思ったことはありませんでした。だからこそ、彼女は常に努力をし、いつでもプロフェッショナルであり、誰に対しても優しい人でした。最初のプロジェクトはオードリーの展覧会「Intimate Audrey」(2019年ヨーロッパで開催)でした。私たちはこの展覧会を彼女の考えや哲学を中心に構成し、オードリーを一人の人間として見せました。さらに展覧会カタログの代わりとなるような本として、オードリーの人生を綴った絵本「リトル・オードリーのデイドリーム(原題:Little Audrey’s Daydream)」を制作しました。この本は現在英語版が世界各国で出版されていて、日本語版はあかし出版から出ています。もう一つのプロジェクトはドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』です。プロデューサーのニック・タウシグとこの件について話し合ってすぐに、私たちが描きたいオードリーの物語がピタリと一致しました。この作品はオードリーをよく知る人たちが語る、一人の女性の人生の真実です。一人の女性としての彼女の本当の姿を知る人や、彼女の人生の酸いも甘いも両方知る人。ニックが本作の海外セールスに辺り良いパートナーを探していると聞いた時、日本のパートナーとして東北新社に連絡しました。彼らとは50年間、私たちのエージェントとして関係を築いてきました。彼らに本作を託すということは、家族にバトンを渡すような感覚でした。私は様々なところで「なぜ、オードリーは今でも世界中で愛されているのか」という質問を受けます。これについて私もずっと考えていました。そしてたどり着いた答えは、私たちがオードリーを「自分たちと同じ一人の人間」として身近に感じてられるから。数多くのハリウッドスターとオードリーが違うのは、彼女は身一つで海を越え、シンプルな黒のドレスだけでこの世界へ飛び出してきたことです。だからこそ、私たちはオードリーを応援したくなるのです。この作品を通して、皆さんが出会い、知っていく女性はこのような人物なのです。この素晴らしい作品はドキュメンタリー以上にオードリーの真実に迫り、伝記以上にオードリーの生涯を綴る、信念と愛情と思いやりの物話です。彼女が目一杯生きた人生の物話なのです。この作品はオードリー・ヘプバーンを語る上で欠かせない新たな「クラシック」になるでしょう。優しさと愛情はなによりも勝るという安心感を求めたい時、人々は雨が降る日曜の午後にふとオードリーの作品を観返すのと同じように、きっとこの作品を何度も観たくなることでしょう。

『オードリー・ヘプバーン』
2022年5月6日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国公開
監督:ヘレナ・コーン
出演:オードリー・ヘプバーン ショーン・ヘプバーン・ファーラー エマ・キャスリーン・ヘプバーン・ファーラー クレア・ワイト・ケラー ピーター・ボクダノヴィッチ リチャード・ドレイファス
配給:STAR CHANNEL MOVIES

【作品概要】 美の概念を変えた革新的な存在で、ファッションアイコンであり、永遠の妖精と呼ばれ、スターとしての名声を得たオードリー・ヘプバーン。しかし世界中から“愛された”彼女は、実際は愛される喜びを知らず、誰より“愛すること”を信じ、貫いたひとりの人間であった。数々の名作を残し、世界中の人々に時を超えて愛される大スターであるオードリーの素顔に迫る長編ドキュメンタリー。

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