2021年4月よりテレビ東京にて放送されたTVアニメ「オッドタクシー」。そのシナリオを脚本家・此元和津也が新たに執筆して映画化し、最終回のその後も描いた『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』が、4月1日より公開される。このほど、本作の予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。
TVアニメ「オッドタクシー」は、キャラクターたちのかわいいビジュアルを裏切り、それぞれの思惑が複雑に絡み合った本格的なミステリー・サスペンスが展開され、1話から緻密に張り巡らされた伏線を回収した戦慄の最終回は放送後Twitterトレンドに入るなど、大きな話題を呼んだ。『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』は、シナリオを此元和津也が新たに執筆し、TVアニメのエピソードを再構成しつつ、衝撃の最終回のその後も描く。独特の会話劇が話題になり映画、ドラマ化された漫画「セトウツミ」の原作や、脚本を手掛けた映画『ブラック校則』で知られる此元ならではの、緻密なストーリーメイキングが映画版でも発揮される。
予告編は、タクシー運転手・小戸川が関わった事件について、事件の関係者17人が証言するというもの。テレビアニメを再構築しながらも、全く新しい視点で描かれていることを予感させる、怪しさ満点の映像となっている。不穏すぎる音楽と共に予告編は始まるとすぐに、一人の男性が「意味分かんないですよ。失踪した女子高生乗せてるらしいし、裏でヤバい奴らとも絡んでる。何なんですかあのタクシードライバー」と話し出し、雨の中で立ち尽くす小戸川の姿が映し出される。一体何が起こっているのか…?そして男性が「周りの奴らに聞くしかないですね」と続けると、一連の事件に関わったキャラクターたちが次々と不穏な証言を始める。「昔から変だよ、あいつは。他人が嫌いで皮肉屋で」「乗せたんだよ。練馬の女子高生」「多分のし上がるためなら殺人だってできると思う」。その後も映像と共に次々と危ない言葉の数々が流れてくる。「嘘つきはあんただろ貧乏人」「何でそんなこと言うんだよ!」「嫌だって言ったら?」「殺す」「止めて先生!」「後悔だらけですよ!」「ただのタクシードライバーが何でそこまでする必要がある?」。これらの証言やセリフが意味するものとは一体何なのか!?予告編の終わりには一台のタクシーが映し出され、「どちらまで?」と聞く小戸川の声が。そして最後には最終回に流れたあの笑い声とともに「もしかして覚えてない?」と尋ねる一言が流れる。この言葉が意味するものとは?そして、この後小戸川に待ち受ける運命とは…。
ポスタービジュアルは、雑踏の中央に小戸川が立っており、その雑踏を「オッドタクシー」のキャラクターたちが無表情に横切っている、予告編同様に怪しさ満点だ。「真実は、藪の中」という意味深すぎるキャッチコピーも気になるところ。果たして藪の中にはどのような真実が存在しているのか!?
『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』
2022年4月1日(金)より、TOHOシネマズ 新宿ほか全国公開
監督:木下麦
副監督:新田典生
企画・原作:P.I.C.S.
脚本:此元和津也
キャラクターデザイン:木下麦 中山裕美
音楽:PUNPEE VaVa OMSB
出演:花江夏樹 飯田里穂 木村良平 山口勝平 三森すずこ 小泉萌香 村上まなつ 昴生(ミキ) 亜生(ミキ) ユースケ(ダイアン) 津田篤宏(ダイアン)
配給:アスミック・エース
【ストーリー】 偏屈で無口な変わり者、小戸川。個人タクシーの運転手として街を流しながら、なるべく他人と関わらないように、平凡な日々を過ごしていた。ところが、ある日思い掛けず『練馬区女子高生失踪事件』に巻き込まれてしまう。事件には、億を超える巨額の金、目的不明の半グレ集団、売り出し中のアイドル、カリスマ化されていく大学生など、様々な事物が絡み、混沌としていく。それでも、ある計画の実行をきっかけに、事態は一気に収束。一連の出来事は、多くの悲しみや不条理をはらみながら、いったんの結末を見たかに思われた。関わっていた人々は、口々に証言する。“あの時一体何が起きていた”のかを。それらを繋ぎ合わせることで浮かび上がってくる、事件の新たな輪郭。一人のタクシードライバーの“人生を一変させるような出来事”がカタチを変え、運命の歯車は再び揺さぶられていく。
©P.I.C.S. / 映画小戸川交通パートナーズ