谷東、大塚隆史、窪之内英策、岸田隆宏ら一流クリエイターが劇中アニメを制作!吉岡里帆『ハケンアニメ!』

直木賞作家・辻村深月による、アニメ業界で奮闘する人々を描いたお仕事ドラマで、本屋大賞にもノミネートされた大人気小説を、吉岡里帆主演、中村倫也、柄本佑、尾野真千子共演で映画化する『ハケンアニメ!』が、2022年5月に公開される。このほど、谷東、窪之内英策、柳瀬敬之、大塚隆史、岸田隆宏ら豪華クリエイター陣が劇中アニメの制作を担っていることが発表され、併せて、各作品の場面写真とストーリーがお披露目となった。


▲「サウンドバック 奏の石」

テレビアニメの年間制作本数300本以上、マーケットは2兆円を超えるとも言われるアニメ業界。今や世界中が注目する日本のアニメ業界だが、その制作現場では、最も成功したアニメの称号=「覇権(ハケン)」を取るため、日夜熾烈な闘いが繰り広げられている。そんな世界に飛び込んだ斎藤瞳は監督デビュー作で、憧れのスター監督・王子千晴と覇権を争うことに。過去にメガヒット作品を生み出し、天才として名を馳せる王子は、プロデューサー・有科香屋子とタッグを組み8年ぶりに監督復帰を果たすのだ。瞳は、クセ者プロデューサー・行城理や、個性的な仲間たちと共に、汗と涙と鼻水にまみれ、アニメの頂点「ハケン(覇権)アニメ」の称号を手にすべく、奮闘を重ねる。

吉岡里帆が演じる瞳が監督する「サウンドバック 奏の石」を手掛けるのは、『テルマエ・ロマエ』『若おかみは小学生!』などで知られる谷東監督。キャラクター原案を担当したのは、「ツルモク独身寮」「ワタナベ」「ショコラ」などの作品を手掛けた漫画家・アーティストの窪之内英策。メカデザインは、「機動戦士ガンダム00」シリーズや「マジンガーZ/INFINITY」などで知られるメカニックデザイナーの柳瀬敬之が担当する。主人公トワコと仲間たちが、のどかな田舎町を突然襲った巨大ロボットから平和を守るため、音を奏でて戦うというストーリーの本作。窪之内の写実的で繊細な人物描写と、柳瀬がデザインした、吸い込む音で姿が変わる巨大ロボットのコンビネーションで描く、王道ジュブナイルロボットアニメーションが誕生した。

▼劇中アニメ「サウンドバック 奏の石」特報映像

■劇中アニメ「サウンドバック 奏の石」ストーリー
のどかな田舎町を突如襲った巨大ロボット。少年少女たちは平和を取り戻すため、奏の石(かなでのいし)を叩き戦いに投じる。「なんでも、あげる!」と誓って。その戦いが、トワコから何を奪っていくのかも知らずに…。


▲「サウンドバック 奏の石」


▲「サウンドバック 奏の石」

対して中村倫也が演じる伝説の天才監督、王子千晴が生み出す「運命戦線リデルライト」の監督は、「プリキュア」シリーズほか『ONE PIECE STAMPEDE』などで知られる大塚隆史監督。キャラクター原案は、「デュラララ!!」「ハイキュー!!」「魔法少女まどか☆マギか」などで知られる岸田隆宏が務めた。魔法少女・充莉が自らの魂の力で乗るバイクを変形させて、ライバルたちとレースで競い合うというストーリーの本作。最大の特徴は主人公たちが1話ごとに1歳年を取るという設定。そこに、ポップで可愛らしいキャラデザとパワフルな作画のギャップが加わり、天才・王子の世界観が表現された。

▼劇中アニメ「運命戦線リデルライト」特報映像

■劇中アニメ「運命戦線リデルライト」ストーリー
主人公・充莉は、行方不明になった妹を探す最中に、この世をそして大切なものを守るための戦いに参加することに。6歳で始まり、1話ごと、1年ずつ時が経過していく。


▲「運命戦線リデルライト」


▲「運命戦線リデルライト」


▲「運命戦線リデルライト」

原作者の辻村も、小説ではアニメが面白く見えるようにこだわりを持って執筆しており、今回の映画化にあたり最も期待していた部分がアニメのクオリティだと語る。さらに辻村は劇中アニメの制作にあたり、映画で全編使われるわけではないエピソードを含む各12話分のプロットを自ら書き下ろした。単独でアニメシリーズになりうるほど高い完成度を誇るプロットに、映画スタッフやアニメパートスタッフも感激し、現場全体が熱意に満ちた状態で制作が進められた。キャラクターとクリエイター陣の気持ちが一つになった、“胸熱”すぎる渾身の劇中アニメ、そして映画本編への期待が高まる。

『ハケンアニメ!』
2022年5月 全国公開
監督:吉野耕平
原作:辻村深月「ハケンアニメ!」
脚本:政池洋佑
出演:吉岡里帆 中村倫也 柄本佑 尾野真千子
配給:東映

【ストーリー】 地方公務員からアニメ業界に飛び込んだ斎藤瞳(吉岡里帆)は、監督デビュー作で、憧れのスター監督・王子千晴(中村倫也)と覇権を争うことに。王子は過去にメガヒット作品を生み出したが、その過剰なこだわりとわがままぶりで、監督降板が続いていた。そんな崖っぷちの王子を8年ぶりに監督復帰させるべく、プロデューサーの有科香屋子(尾野真千子)は、人生を懸けた大勝負に出る。瞳は、クセ者プロデューサー・行城理(柄本佑)や、個性的な仲間たちと共に、汗と涙と鼻水にまみれ、アニメの頂点「ハケン(覇権)アニメ」の称号を手にするべく、熾烈な“戦い”に身を投じていくが…。

©️2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会