國村隼、ウー・イエンシュー、イン・ズーら実力派俳優が共演し、“中国残留孤児”の家族の絆を描いた日中合作映画『再会の奈良』が、日中国交正常化50周年の節目となる2022年2月4日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。
歴史に翻弄された“中国残留孤児”とその家族がたどる運命、互いを思い合う気持ちを、奈良・御所を舞台に切なくもユーモア豊かに紡いだ本作。2005年、生みの親を探すために日本へ帰国後、行方を消した“残留孤児”の養女、麗華を探すために、一人中国から奈良に住む孫娘のような存在のシャオザーを頼って訪れた陳ばあちゃん。麗華探しを始めた二人に、ひょんなことで知り合った元警察官の一雄が加わり、言葉の壁を越えて不思議な縁で結ばれた3人の切なくも心温まる麗華探しの旅が始まる。
“今と未来、奈良と世界を繋ぐ”映画製作プロジェクト「NARAtive2020」から生まれた日中合作映画『再会の奈良』の監督・脚本を手掛けたのは、中国出身のポンフェイ。ツァイ・ミンリャン監督の現場で助監督・共同脚本や、ホン・サンス監督のアシスタントプロデューサーも務めた経験を持つ新鋭だ。エグゼクティブプロデューサーは、『あん』、『朝が来る』を手掛け、なら国際映画祭のエグゼクティブ・ディレクターでもある奈良出身の河瀨直美と、『長江哀歌』、『罪の手ざわり』など中国映画「第六世代」を代表するジャ・ジャンクーが担当する。
麗華探しを手伝う一雄を演じるのは、『哭声/コクソン』、『MINAMATA-ミナマタ-』など近年益々世界的に認知度を高める國村隼。養女探しに奔走する養母には、『妻の愛、娘の時』ほか中国を代表する女優ウー・イエンシュー。そしてシャオザーには中国で注目の若手女優イン・ズー、物語の鍵を握る男役に友情出演で永瀬正敏、シャオザーの元恋人には劇団EXILEの秋山真太郎など、日中を代表する実力派俳優の共演が実現した。
ポスタービジュアルには、孤独な元警察官の一雄(國村隼)と養女・麗華を探しに単身中国からやって来た陳ばあちゃん(ウー・イエンシュー)、そしてシャオザー(イン・ズー)の3人が秋の奈良の紅葉を背景に並んで歩く姿が収められ、「異国を歩く。娘の本当の名前を探す旅。」というキャッチコピーが添えられる。
『再会の奈良』
2022年2月4日(金)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
監督・脚本:ポンフェイ
エグゼクティブプロデューサー:河瀨直美 ジャ・ジャンクー
出演:國村隼 ウー・イエンシュー イン・ズー 秋山真太郎 永瀬正敏
配給:ミモザフィルムズ
【ストーリー】 2005年、中国から陳ばあちゃん(ウー・イエンシュー)が、孫娘のような存在のシャオザー(イン・ズー)を頼って一人奈良にやって来る。中国残留孤児の養女・麗華を1994年に日本に帰したが、数年前から連絡が途絶え心配して探しに来たというのだ。麗華探しを始めた二人の前に、ほんの偶然の出会いでしかなかったはずの一雄(國村隼)が、元警察官だったという理由で麗華探しを手伝うと申し出る。奈良・御所を舞台に、言葉の壁を越えて不思議な縁で結ばれた3人のおかしくも心温まる旅が始まる。異国の地での新たな出会いを通して、果たして陳ばあちゃんは愛する娘との再会を果たせるのか…。
© 2020 “再会の奈良” Beijing Hengye Herdsman Pictures Co., Ltd, Nara International Film Festival, Xstream Pictures (Beijing)