染谷将太「家族とは自分が戻れる場所」、戸田恵梨香「家族でもその糸は簡単に切れてしまう」『最初の晩餐』直筆メッセージ

主演に染谷将太、共演に戸田恵梨香、窪塚洋介ら豪華実力派キャストを迎えて贈る家族の物語『最初の晩餐』が、11月1日より公開される。このほど、染谷演じるカメラマン・麟太郎が、亡くなった父を送った後、家族みんなで集合写真を撮影するシーンの場面写真と、主要キャストが直筆で書いたメッセージがお披露目となった。

本作は、父の遺言であった“目玉焼き”から始まる唯一無二の“通夜ぶるまい”を通じて、家族になる瞬間を過去と現在を織り交ぜながら丁寧に描いていく。

直筆メッセージでは、染谷ら主要キャストが“家族”をテーマにする本作への想いをそれぞれの形で披露している。

主演の染谷は、家族とはどういう存在か?という問いかけに対し「自分が戻れる場所だと思っています。自分が自分でいられる場所だと思いますし、それが理想だとは思いますけど。少なからず、そういう希望を抱けるからこそ、外の世界に一歩踏み出せると捉えています」とコメントし、直筆メッセージでは、家族のあり方や、自分の家族に置き換えてみたというメッセージを残す。麟太郎の姉・美也子役の戸田は、家族とは「よく分からなくなりました。絶対的なものだし、大切で間違いのない存在ではあります。でも、家族であってもその糸は簡単に切れてしまうんだと、この作品を通じて感じました。向き合い続けなければいけないし、切れない存在なんだな、と思いました」と語り、直筆メッセージでは、納得できる答えにたどり着いた心境をつづる。麟太郎の兄・シュン役の窪塚は、家族とは「かけがえのない存在です。とはいえ、掛け替えてるんですけども、別れた嫁も今の嫁も仲良く、それを込み込みで、俺らの両親とも繋がっていて、子供も前の嫁の子供と今の嫁の子供もいるけども、それで一つというか。いろんなこと言う人はいるけど、でも別に誰に見せるための家族でもないわけで、自分たちが幸せを感じ、自分たちが必要で寄り添って一緒にいることが幸せだし、うれしいこと、煩わしいこと、大変なことがないわけじゃないけど、でもそういうのも込みで幸せの一部って思う」と答えており、本作に向き合ってほしい気持ちを直筆メッセージに込める。そして、母親役の斉藤由貴は「私は今、子供を持っていて、うまくいかない部分とかもいっぱいあるし、ただ、ステレオタイプのかくあるべき、ということではない。私から一番何を渡せるか、模索している最中です」と心境を語り、父親役の永瀬正敏は「たとえ離れていても側にある、当たり前と感じられていた幸せを今は重く受け止めています。この作品を観る度に、今までとは違った思いが芽生えるかもしれません」と直筆メッセージを寄せ、本作の魅力を伝えた。

『最初の晩餐』
11月1日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督・脚本・編集:常盤司郎
出演:染谷将太 戸田恵梨香 窪塚洋介 斉藤由貴 永瀬正敏 森七菜 楽駆 牧純矢 外川燎 池田成志 菅原大吉 カトウシンスケ 玄理 山本浩司 小野塚勇人 奥野瑛太 諏訪太朗
配給:KADOKAWA

【ストーリー】 カメラマン東麟太郎(染谷将太)は父・日登志(永瀬正敏)の葬儀のために故郷へ帰ってきた。姉の美也子(戸田恵梨香)と準備をする中、母・アキコ(斉藤由貴)が、通夜ぶるまいは自分で作ると言い出した。やがて運ばれてきたのは、目玉焼き。親戚たちがざわつく中、麟太郎は気がつく。「これ、親父が初めて作ってくれた、料理です」なつかしい手料理を食べるたび、思い出が麟太郎たちの脳裏によみがえってくる。20年前に父と母が再婚した日、連れ子の兄シュン(窪塚洋介)と5人で暮らした日々のこと…。止まっていた家族の時が今、ゆっくりと動き出す。

©2019『最初の晩餐』製作委員会