9月3日が誕生日!染谷将太「とても豊かな台本だと素直に感動した」『最初の晩餐』場面写真

主演に染谷将太、共演に戸田恵梨香、窪塚洋介ら豪華実力派キャストを迎えて贈る家族の物語『最初の晩餐』が、11月1日より公開される。このほど、主人公・麟太郎役を演じる染谷が9月3日に誕生日を迎えたことを記念し、彼の未公開場面写真がお披露目となった。

数々の映画やドラマに出演しながら同じ人物だと信じられないくらい豹変し、演技の振り幅が広いことでも有名な染谷将太。演技派俳優として、映画ファンであれば誰しもが思い浮かぶだろう、クセの強いぶっ飛びキャラも見事に好演する彼が、本作では主人公・麟太郎を演じきる。

場面写真には、染谷演じる独立して2年目となるカメラマン麟太郎が、父の死をきっかけにまた“新しい家族になる”瞬間や、黒いスーツを身にまとって表情なく佇む姿、そして携帯を片手に真剣な顔で語るショットが収められている。

染谷は本作との出会いについて「とても豊かな台本だなと素直に感動したんですね。すごくシンプルでかつ、食べ物というものによって、いろんな記憶や人の環境は動くわけで、素直に感動したのを覚えていますね。麟太郎役を体現するっていうのは自分にとっても、豊かなこと。ある種、自分を試せる企画でもあると思いましたし、そこに対してのエネルギーをもらいました」と、これまで演じてきた数々のキャラクターでは味わっていない魅力を語り、「自分の中で何かをつかめきれてない。家族であったりとか自分の環境について、自分の人生についてであったり。自分が一人の人間としてつかみ切れていない男性が見えていく。そこが台本の素晴らしいところだと思っていたので、自分が変わっていかないといけない。余計なことはせず、周りの人に影響され続けようと思ってやりました」と、自身が向き合った麟太郎について語った。また、今回携帯電話で話すシーンが多いことについて「そのケータイがすごく家の中にいる麟太郎の感情を動かすスイッチみたいなものに一つずつなっているので、ちゃんと丁寧にやらねばと思いました。回数多かったので、どういう状態で電話したら一番体現できるのかと考えていましたね」と、相手がいないシーンでの取り組みも明かした。

常盤監督は、「麟太郎役は、もともとは32歳の役だったんですよ。当時、22歳くらいの染谷君を見た時に、直感的にこの人だと思ったんです。オファーした後、染谷君自身の結婚もあったのでタイミングがよかったかなと。こういうのは理屈じゃないところで決まってくるところがあるかな。そういう象徴的な人ですよね。だから、全部、麟太郎は彼に全部委ねたいなって、思っていましたね」とコメントを寄せた。

『最初の晩餐』
11月1日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督・脚本・編集:常盤司郎
出演:染谷将太 戸田恵梨香 窪塚洋介 斉藤由貴 永瀬正敏 森七菜 楽駆 牧純矢 外川燎 池田成志 菅原大吉 カトウシンスケ 玄理 山本浩司 小野塚勇人 奥野瑛太 諏訪太朗
配給:KADOKAWA

【ストーリー】 カメラマン東麟太郎(染谷将太)は父・日登志(永瀬正敏)の葬儀のために故郷へ帰ってきた。姉の美也子(戸田恵梨香)と準備をする中、母・アキコ(斉藤由貴)が、通夜ぶるまいは自分で作ると言い出した。やがて運ばれてきたのは、目玉焼き。親戚たちがざわつく中、麟太郎は気がつく。「これ、親父が初めて作ってくれた、料理です」なつかしい手料理を食べるたび、思い出が麟太郎たちの脳裏によみがえってくる。20年前に父と母が再婚した日、連れ子の兄シュン(窪塚洋介)と5人で暮らした日々のこと…。止まっていた家族の時が今、ゆっくりと動き出す。

©2019『最初の晩餐』製作委員会