野沢雅子「レッドリボン軍、嫌ですね、許せない!」、古川登志夫「ピッコロは今回出番が多い」『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』最新映像&新ビジュアル

1984年から「週刊少年ジャンプ」で約10年半にわたって連載され、常にトップを走り続けてきた、鳥山明による日本を代表する伝説的漫画「DRAGON BALL」の最新作、映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』が、2022年に公開される。このほど、米・ニューヨークで、現地時間10月7日から10日の4日間にわたって開催中の世界的なポップカルチャーの祭典ニューヨーク・コミコン(New York Comic Con:NYCC)にて、現地時間10月7日(日本時間10月8日)に行われた本作のパネルディスカッション内で最新映像と新ビジュアルがお披露目となった。

本作は、原作者・鳥山明が自ら脚本を執筆し、新たに生み出されたストーリーに、キャラクターデザイン、セリフの細部に至るまで、徹底的にディテールにこだわった、原作者渾身の一作。

パネルディスカッションには、英語版の声優を務めるウィス役のイアン・シンクレア、ブルマ役のモニカ・ライアルが登壇。さらに、東京から中継という形で、本作のエグゼクティブプロデューサーを務める集英社の伊能昭夫、プロデューサーを務める東映アニメーションの林田師博が登場。「世界初公開の映像をファンのみなさまにお見せする」と話し、会場はとてつもない熱量に包まれた。

最新映像は、紫スーツ姿の男が、赤いスーツ姿の男二人に送迎されるシーンから始まり、赤と青のマントをつけた黄色いスーツ姿の二人が、孫悟空、ベジータ、魔人ブウの姿が映し出されたモニターを見上げている。伊能から、この二人は“ガンマ1号”、“ガンマ2号”という名前であると発表された。紫スーツ姿の男が手に持つカップや、赤いスーツの男の胸、ガンマ2号の左腕には、見覚えのある左右対称の赤い三角形の中にRRの文字。これは、シリーズ初期に登場し、悟空が壊滅させたあの世界最悪の軍隊“レッドリボン軍”のエンブレムである。伊能からは「このキャラクターたちは物語の重要人物」と明かされた。あのレッドリボン軍がどのような形で登場するのか?また、映像中盤からはおなじみのキャラクターたちが登場。気を高める成長した姿のパン、青いエネルギー弾の攻撃を受けるピッコロ、煙から飛び出す孫悟空。伊能は「ピッコロがパンに稽古をつけている。意外なキャラが大活躍というのはこのあたりを指します」と5月9日に鳥山明がコメントした部分に言及した。スーパーヒーローたちが一体どのような活躍を見せてくれるのか?

そして、最新映像の発表で興奮さめやらぬ会場では、本作のアフレコを終えたばかりという孫悟空役の野沢雅子、ピッコロ役の古川登志夫による、ニューヨークの会場のファンに向けたビデオメッセージが披露された。野沢は「今までの劇場版とちょっと違うのは、悟飯一家のことも描かれること」と内容に言及。さらに「レッドリボン軍が出てくるんです。嫌ですね、なんて姑息なことをしてくるんだ、許せない」ともはや孫悟空としての発言のようなコメントに、ファンからは笑みがこぼれた。古川は「ものすごいテンション。仕上がりももちろん素晴らしいです。ドラマパートもバトルパートも、それぞれすごいクオリティになってます」と太鼓判を押し、さらにピッコロが活躍するということに対し、「ピッコロは今回出番が多いです。特にパンちゃんに対しては、まるで孫をかわいがるおじいちゃんのようであると同時に、ある場面では師匠のよう。演じていて楽しかった」と終えたばかりのアフレコの感想を口にした。最後に、野沢は「世界中のドラゴンボ―ルファンの期待を、遥かに超える作品になっています!」、古川は「鳥山明先生が脚本はもちろん、あらゆる場面で大きく関わってくださっているので、仕上がりがいいのは当然です!」とメッセージを贈り本イベントは幕を閉じた。

『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』
2022年 全国公開
原作・脚本・キャラクターデザイン:鳥山明
声の出演:野沢雅子 古川登志夫
配給:東映

©バード・スタジオ/集英社 ©「2022 ドラゴンボール超」製作委員会