「父は結局私たちを傷つけた」父の死で初めてお互いの存在を知った3姉妹が家族&自分自身と向き合う!『花椒(ホアジャオ)の味』予告編

第39回香港電影金像奨で11部門ノミネート、最優秀美術指導を受賞、第26回香港電影評論学会大奨では最優秀女優賞(サミー・チェン)にノミネートされた『花椒(ホアジャオ)の味』が、11月5日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。

本作は、父の死で、初めてお互いの存在を知った3姉妹が、父の火鍋店を継ぎ、秘伝のスープを再現する過程を通して、家族の温かさを知り、家族と自分自身と向き合う、癒しと成長の物語。

予告編は、父亡き後継いだ火鍋店の賑わう店内の様子から始まる。美術指導のチャン・シウホンが、二層式の構造、厨房のかまど等香港の火鍋店の雰囲気を完全に再現した店では、プロの料理人が映画のために作った本物の火鍋が撮影に使用された。父の火鍋を再現しようと奮闘する時、湯気で眼鏡が曇ったユーシュー(サミー・チェン)をルージー(メ―ガン・ライ)とルーグオが笑いながら助けたり、すでに3人には打ち解けた雰囲気が漂う。そして、父は誰を一番愛したのか、切ない思い出話が続く。その後、映像は3姉妹を支える周囲の人々との関係を描いていく。ユーシューとその元婚約者。心おきなく話せる友人の麻酔医。ルージーと、不安定な生活を心配する母親。ルーグオと、結婚しなさいと煩く言う祖母。大切な人と、まだ話し合える機会がある事を映像は提示していく。火鍋店のある香港島大坑(タイハン)の伝統的なお祭り“舞火龍”での父ハー・リョンの姿は、郷愁を誘うシーンだ。人は死んだあと、魂が昆虫に乗り移ると、部屋に出たゴキブリをパパかも、と笑い合う3姉妹。彼女たちは、助け合える温かい絆を得て、それぞれの問題に向きあい、人生を歩んでいく…。

『花椒(ホアジャオ)の味』
11月5日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督・脚本:ヘイワード・マック
プロデューサー:アン・ホイ ジュリア・チュー
音楽:波多野裕介
出演:サミー・チェン メーガン・ライ リー・シャオフォン リウ・ルイチー ウー・イエンシュー リッチー・レン ケニー・ビー アンディ・ラウ
配給:武蔵野エンタテインメント

【ストーリー】 疎遠になっていた父が、突然店で倒れた。ユーシュー(サミー・チェン)は、会社から病院に駆けつけるが、もう亡くなった後で話すこともできなかった。久しぶりに店に来て、渡された父の携帯から、自分の名前に似た知らない名前を見つける。葬儀の日、台北からプロのビリヤード選手でボーイッシュな次女ルージー(メ―ガン・ライ)、重慶からオレンジの髪色で表情豊かな三女ルーグオ(リー・シャオフォン)が現れ、初めて3人の異母姉妹が顔を合わせる。香港島大坑(タイハン)にある、父が経営していた火鍋店「一家火鍋」の賃貸契約はまだ残っており、解約すれば違約金も発生する。従業員もいる。ユーシューは、父の店を継ぐことを決心する。しかし、誰もレシピを知らないため、常連客の望む“父の麻辣鍋”のスープが作れない。客足は少しずつ遠のく。ルージー、ルーグオも駆けつけ、3姉妹は、なんとか父秘伝の味を再現しようと奮闘する。

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