藤井愛稀主演作!女子美大生が“男尊女卑”の暴力に傷つけられたのを機に革命を起こそうと奔走!『Cosmetic DNA』10月公開!

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020にて北海道知事賞を獲得し話題を呼んだ、藤井愛稀主演作『Cosmetic DNA』が、10月9日より公開されることが決定した。併せて、特報映像、ポスタービジュアル、場面写真がお披露目となった。

本作は、中学校時代から映画制作を続け、度を超えた映像美学から“編集狂”とさえあだ名される監督・大久保健也の長編デビュー作。コスメ(化粧品)を愛する美大生アヤカが、日本社会にはびこる「男尊女卑」の暴力に傷つけられたのを機に、真の愛と友情、そして「自分たちの未来」を創造するため革命を起こそうとする。

主人公アヤカを演じるのは、映画『血を吸う粘土~派生』の主演にしてミスiD2020ファイナリストで知られる新進気鋭女優・藤井愛稀。イメージ崩壊覚悟で役に挑んだ。そしてアヤカと友情を結ぶ大学院生サトミ役に仲野瑠花、アパレル店員ユミ役に川崎瑠奈、胡散臭い自称映画監督の柴島恵介役に『嗚呼、残酷な世界』での怪演で一躍注目された西面辰孝が扮する。

ポスタービジュアルのイラストを手掛けたのは、Twitterフォロワー数は8万超を誇り、SHIBUYA109・2021年度メインビジュアルなども担当する人気イラストレーターのnajuco(ナジュコ)。najucoが映画のポスタービジュアルを手掛けるのは今回が初となる。

▼スタッフ&キャスト コメント

■najuco(イラストレーター)
実写映画のポスターをイラストで表現するといったとてもおもしろい内容でワクワクしながら制作させていただきました。映画を拝見したときの印象が女の子たちのキラキラしたところと血の赤だったので、3人の主人公の可愛いさとドロドロした部分をミックスしてインパクトが出る様に仕上げました。作中の画や出てくるモチーフも可愛くてとても楽しく描かせていただきありがとうございました!

■藤井愛稀(東条アヤカ役)
事前に幾度となく重ねられた打ち合わせによって綿密に練られた作品像。それは撮影に入るなり打ち砕かれることとなり、仲野瑠花さん、川崎瑠奈さんという、強かで素敵なふたりとともに監督の理想と奮闘し続ける日々でした。日を重ねる毎に強まる団結力があったからこそあの3人が、人類の新たなる希望『Cosmetic DNA』を錬成できたのだと思います。彼女たちとご一緒できた運命に、感謝が溢れて止まりません。大久保監督の全てを賭けるかのような、これほどまでに刺激的な演出には未だ嘗て出会ったことがありません。完成した本作を初めてみたとき、監督の才能溢れる見事な作品に目から鱗がぼろぼろ落ちてしまいました。己の内にひそむ思考の破片が増幅し、運命になっていく。鮮やかでいて毒々しくも華やかに、そして痛快に見せつけられ続ける、その瞬間たち。それらが放つ、すさまじく膨大なパワーにただただ圧倒させられ、びりびりしました。人の数だけ存在する正義。その正義が孕む暴力性。あなたの正義は、愛は、どこにありますか?

■仲野瑠花(西岡サトミ役)
なにかを変えたい。新しいことに挑戦したい。このままでは役者として腐ってしまうのではないか、そう考えていた時に本作品のオーディションを見つけ、面白そうな映画だと思い応募しました。私より役者歴も長く、演技力も高い藤井愛稀さんと川崎瑠奈さん、ふたりとはカメラが回っていないときも作中の3人娘のようにたわいない会話を交わす仲です。そんなふたりや大久保監督、スタッフの皆さんの助けもあり、初の長編映画撮影―しかも超ハードな―もなんとか乗り切ることができました。撮影に関わる全員が同じ方向を向き、それでいてアットホームな現場に参加することができて本当に幸せでした。倒錯世界への入口のような、刺激的で笑える映画となっております。ぜひ、一度劇場に足をお運びください。

■川崎瑠奈(松井ユミ役)
夜行バスで東京から大阪へ向かい、到着後大久保監督と読み合わせ、衣装合わせ、深夜から撮影始まり、日が上がってくる頃に撮影して終了。3人で撮影後朝から牛丼食べたり、温泉に入ったり。約1ヶ月の撮影時は怒涛な日々の繰り返しでしたがみんなとずっと一緒にいたからこそ日常生活も映画の中でも乗り越えられるものがあったのだと感じています。男尊女卑。社会が「男尊女卑」を悪しき慣習だと理解しているがゆえの言葉です。女性にも男性にも少しでも生きやすい世の中になるといいなと願うばかりです。

■大久保健也(監督)
映画館でジェームズ・キャメロン監督の『アバター』を観た時から、ずっと映画を撮りたいと思ってきました。MVやドキュメンタリーの演出、テレビ番組の編集などをしながら映画監督への道を模索してきましたが、自分の本当にやりたいことができずに年月が過ぎていくばかりでした。そんな時、ある知人から「一度『自主映画だからできない』という言い訳をせずに脚本を書いてみたらどうか」とアドバイスを受け、予算度外視で書いたのがこの『Cosmetic DNA』の脚本でした。そして周囲からは「こんなものは撮れるわけがない」と言われる中で撮影を断行。様々な方の助けを得ながら死にもの狂いで完成させました。制作では色彩調整・音響に拘り、映画館の暗闇で観てこそ初めて真価が発揮される映画を目指しました。ひとりでも多くの方に映画『Cosmetic DNA』を観ていただき、「日本映画の未来」を感じてもらえたらと思っています。

『Cosmetic DNA』
10月9日(土)より、新宿K’s cinemaほか公開
監督・脚本・プロデューサー:大久保健也
プロデューサー・出演:西面辰孝
出演:藤井愛稀 仲野瑠花 川崎瑠奈 吉岡諒 石田健太
配給:Cinemago

【ストーリー】 コスメを愛する美大生・東条アヤカ(藤井愛稀)は、ある時「自分の映画に出演してほしい」とナンパしてきた自称・映画監督の柴島恵介(西面辰孝)に薬物を盛られ、彼から性的暴行を受ける。泣き寝入りせざるを得ない状況に追い込まれ精神的に病んでいくアヤカだったが、大学院生のサトミ(仲野瑠花)、アパレル店員のユミ(川崎瑠奈)と出会ったことで少しずつ自身の心を取り戻していく。しかし、柴島の次なる標的がユミであったと知ったアヤカは突発的に柴島を殺害。やがて死体処理を進める中で、「人間の血液こそが理想の化粧品の材料となる」ということに気づく。

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