「ねえ 磯辺。あたしと、セックスしたい?」石川瑠華 × 青木柚『うみべの女の子』特報映像&ティーザービジュアル2種

「ソラニン」「おやすみプンプン」「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」など大ヒット作を次々と発表し、今年の第66回小学館漫画賞を受賞した、若者を中心に絶大な人気を誇る天才漫画家・浅野いにおによる同名傑作漫画を、石川瑠華と青木柚のダブル主演で映画化する『うみべの女の子』が、8月20日より公開される。このほど、本作の特報映像とティーザービジュアル2種がお披露目となった。

本作は、もどかしくも切ない、胸を締め付けられる、繊細で残酷な思春期の少女と少年の青春譚。

特報映像には、本作の劇伴音楽を担当した「world’s end girlfriend」が奏でる悲壮さを含んだピアノ音と破滅的なノイズ音が融合した音楽と、“うみべ”の波打ち音が不規則に鳴り響く中、「この街には、真夏になってもあまり賑わうことのない小さな浜辺があって、私はその浜辺で何かを探しながら歩くのが好きだった」という小梅のナレーションと共に、“うみべ”に散乱する漂流物や無造作に設置された消波ブロック、そして、そんな“うみべ”を寄る辺とする小梅と磯辺の姿が映し出される。特報で使用されているセリフは小梅の「ねえ 磯辺。あたしと、セックスしたい?」の1つだけ。物語の全貌はまだ明らかにされていないが、観る者の感覚と記憶に訴えかける特報映像となっている。

ティザービジュアルは【海】ver.と【性】ver.の2種。【海】ver.は、吹きつける雨風に抗うことなく、どこか憂いを帯びた眼差しをした石川演じる小梅と、青いフードジャケットを被り、意味深な表情を浮かべた青木演じる磯辺が、お互いにあらぬ方向を見つめているデザイン。「雨が嫌い。風は嫌いじゃない。海は―」と抒情的なコピーが挿入されている。【性】ver.は、「しても、しても、好きにはなってくれない」というコピーと共に、小梅のブラウスのボタンを無機質で淡々とはずす磯辺と、それを無防備に受け入れる小梅の姿を捉えており、幾度と身体を重ねても、心は繋がれない切なさともどかしさが伝わるビジュアルとなっている。

▲【海】ver.

▲【性】ver.

『うみべの女の子』
8月20日(金)より、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか公開
監督・脚本・編集:ウエダアツシ
原作:浅野いにお「うみべの女の子」
音楽:world‘s end girlfriend
挿入曲:はっぴいえんど「風をあつめて」
出演:石川瑠華 青木柚 前田旺志郎 中田青渚 倉悠貴 宮﨑優 髙橋里恩 平井亜門 円井わん 西洋亮 高崎かなみ 村上淳
配給:スタイルジャム

【ストーリー】 海辺の小さな街で暮らす中学生の小梅(石川瑠華)は、憧れの三崎先輩(倉悠貴)に手ひどく振られたショックから、かつて自分のことを好きだと言ってくれた内向的な同級生・磯辺(青木柚)と関係を持ってしまう。初めは興味本位だったが、何度も身体を重ねる二人。やがて、磯辺を恋愛対象とは見ていなかったはずの小梅は、徐々に磯辺への想いを募らせ、一方、小梅に恋焦がれていたはずの磯辺は、その関係を断ち切ろうとしてしまう。二人の気持ちはすれ違ったまま、磯辺は過去にイジメを苦に自殺した兄への贖罪から、ある行動に出ることとなる…。

©2021『うみべの女の子』製作委員会