都内の終末期医療専門病院に勤務し、命の終わりを真摯に見つめる現役医師でありながら、作家として「サイレント・ブレス」や、NHKにてテレビドラマ化され話題を呼んだ「ディア・ペイシェント」を世に送り出した南杏子による原作を、吉永小百合主演、松坂桃李、広瀬すず、西田敏行共演で映画化する『いのちの停車場』が、5月21日より公開される。このほど、本作のポスタービジュアルがお披露目となった。
本作は、今の日本の長寿社会における現代医療制度の問題点や、尊厳死・安楽死などの医療制度のタブーに正面から向き合い、それらに携わる医師、患者、その家族が描かれる感涙の物語。
ポスタービジュアルには、咲和子(吉永小百合)、野呂(松坂桃李)、麻世(広瀬すず)、仙川(⻄田敏行)のまほろば診療所メンバーが、優しい笑みを浮かべ、まっすぐとそれぞれの未来を見据える姿が中心に収められ、その周りに、咲和子たちが出会い向き合っていく7組の患者とその家族との名シーンが散りばめられる。また、リボンがあしらわれたデザインは “いのちのつながり”、“人と人とのつながり”を表しており、最期まで自分らしく輝き生きようとする患者とその家族たちに正面から向き合う、まほろばメンバーとの強い繋がりを感じさせる。「命ある時間はなぜ同じではないのだろう?」というキャッチコピーは、病気と闘いながらも自分らしく生きていく患者たちの思いであると同時に、まほろば診療所メンバーや患者の家族たちが“いのちのかがやき”を見つめる姿を通して観る人全てに”いのち”の大切さについて語りかけてくる、想いのこもったメッセージとなっている。
併せて、本ビジュアルが使用されたムビチケカード、ムビチケ前売り券(オンライン)が、4月16日より発売されることが発表された。
『いのちの停車場』
5月21日 全国公開
監督:成島出
原作:南杏子「いのちの停車場」
脚本:平松恵美子
出演:吉永小百合 松坂桃李 広瀬すず 南野陽子 柳葉敏郎 小池栄子 みなみらんぼう 泉谷しげる 石田ゆり子 田中泯 西田敏行
配給:東映
【ストーリー】 都内の救命救急センターで働いていた主人公・白石咲和子(吉永小百合)は、ある事件をきっかけに故郷の金沢へ戻り、在宅専門医として「まほろば診療所」で働き始める。院⻑の仙川徹(⻄田敏行)、亡くなった姉の子・翼を育てながら働く看護師の星野麻世(広瀬すず)、東京から咲和子を追いかけてやってきた医大卒業生の野呂聖二(松坂桃李)も加わり、いつしか「まほろば」は咲和子にとってかけがえのない家族のような存在に。穏やかな時間を過ごすため、自分らしく生きるため、様々な理由から在宅医療を選択した患者やその家族と向き合ううち、咲和子は“命の終わり”に心地よく寄り添う医療とは何か、深く考えるようになる。
©2021「いのちの停車場」製作委員会