米倉涼子「生の尊さを感じた」、⻄川史子「命のしまいかたを考えるきっかけとなるはず」著名人絶賛!吉永小百合『いのちの停車場』

都内の終末期医療専門病院に勤務し、命の終わりを真摯に見つめる現役医師でありながら、作家として「サイレント・ブレス」や、NHKにてテレビドラマ化され話題を呼んだ「ディア・ペイシェント」を世に送り出した南杏子による原作を、吉永小百合主演、松坂桃李、広瀬すず、西田敏行共演で映画化する『いのちの停車場』が、5月21日より公開される。このほど、米倉涼子、⻄川史子、アン ミカら各界著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられた。また、映画感想TikTokクリエイター・しんのすけによる解説特別映像がお披露目となった。

本作は、今の日本の長寿社会における現代医療制度の問題点や、尊厳死・安楽死などの医療制度のタブーに正面から向き合い、それらに携わる医師、患者、その家族が描かれる感涙の物語。

特別映像では、若い世代からカリスマ的な人気をもち、「TikTok TOHO Film Festival 2021」の審査員も務めるTikTokクリエイターのしんのすけが、若者にとって難しく重い作品・テーマと思われがちな本作について、わかりやすく魅力を語る。訪問医療を通して、さまざまな患者・家族とのエピソードが描かれる本作を「全世代、あらゆる世代、自分に引っかかるところが絶対にある!共感部分がすごく多い」と口にしつつ「しかも予想を裏切られるところがある!普通のようで実はすごく普通じゃない、凄く不思議な映画、誰でも優しいと感じられる映画」と解説。さらに、吉永小百合、松坂桃李、広瀬すずが演じるまほろば診療所メンバーの「前向きにさせるような接し方に、僕らが何ができるかすごく考えやすい」と劇中を振り返り、自身によくアドバイスを求める悩める若い世代に対して「答えの1つが絶対にこの作品にはある」と力強いメッセージを贈る。

▼著名人 絶賛コメント

■米倉涼子(女優)
この世に命を授かった誰しもが生と死に向き合い、受け止めていく、改めて生の尊さを感じた2時間でした。吉永小百合さん演じる咲和子先生をはじめ皆さんの作る冷たくて温かい世界に気がつけば涙がハラハラと落ちていました。

■浅田政志(写真家)
スクリーンに映し出される物語は、私自身にとって極めて身近なことでした。悲しいことはなるべくなら考えたくは無いけれど、生きていれば別れの時が必ず訪れる。その時、自分はどのように向き合うことができるだろうか?答えは無いかもしれないが、まほろば診療所の人たちと共に、穏やかな気持ちで考えることができた。この映画は、一人でではなく、大切な人と一緒に観ることを薦めたい。

■⻄川史子(形成外科医)
脚本が医師ならではのリアルで衝撃的な作品でした。私自身、昨年から病院に復帰し、毎日人生や命の大切さを考え、患者さんとの向き合い方に正解はないと痛感しています。医療行為を行うだけが医師ではなく、寄り添って心の支えになることも大切な仕事だと思います。コロナ禍でそれまでとは全く違う生活を送る中、多くのことを思う1年でした。誰にでもいつか必ず訪れる死。命のしまいかたを考えるきっかけとなるはずです。

■おかずクラブ・オカリナ(芸人)
私は前職が看護師だったこともあり、人がいずれ死んでしまうことを実感することは多かったと思います。それでも自分や大切な人たちに置き換えて考えることは出来ていません。自分の死に際は誰にも邪魔されたくないのに、身内にはそれができない。そんな時に“まほろば診療所”の方たちが寄り添ってくれたら、自分なりに一番良い答えを出せそうだと感じました。

■アン ミカ(モデル・タレント)
観終った後、大切な人に会いたい、声を聴き感謝を伝えたい、話したいという気持ちが高まり、優しくポジティブになれ、心が温まった。今ある一つ一つの時間に感謝し、より今を大切に生きたい、そう感じさせてくれる映画でした。

■浜口京子(アスリート・タレント)
私を信じてくれた父。毎日バス停で迎えてくれた母。いまの私があるのは両親のおかげ――。この映画で忘れかけていた、大切なものに気づくことができた。私の胸のなかの大きな鐘が何度も打ち鳴らされ、心が揺れ動き、誰かの優しさが、人を強く、たくましくするんだと改めて感じさせてくれた。

■宮崎由加(タレント)
家族や友達など、会いたい人に気軽に会いに行くことが難しいこのコロナ禍で、改めて「いのち」についてより深く考えるきっかけになった映画でした。それぞれの人生がそれぞれの時間でそれぞれの価値観で流れていて、単純ではない様々な感情で胸がいっぱいになり涙が何度も流れてきました。自分が歳を重ねる度に何度も見返して、その時々の自分の感じ方を大切にしたい映画です。

『いのちの停車場』
5月21日 全国公開
監督:成島出
原作:南杏子「いのちの停車場」
脚本:平松恵美子
出演:吉永小百合 松坂桃李 広瀬すず 南野陽子 柳葉敏郎 小池栄子 みなみらんぼう 泉谷しげる 石田ゆり子 田中泯 西田敏行
配給:東映

【ストーリー】 都内の救命救急センターで働いていた主人公・白石咲和子(吉永小百合)は、ある事件をきっかけに故郷の金沢へ戻り、在宅専門医として「まほろば診療所」で働き始める。院⻑の仙川徹(⻄田敏行)、亡くなった姉の子・翼を育てながら働く看護師の星野麻世(広瀬すず)、東京から咲和子を追いかけてやってきた医大卒業生の野呂聖二(松坂桃李)も加わり、いつしか「まほろば」は咲和子にとってかけがえのない家族のような存在に。穏やかな時間を過ごすため、自分らしく生きるため、様々な理由から在宅医療を選択した患者やその家族と向き合ううち、咲和子は“命の終わり”に心地よく寄り添う医療とは何か、深く考えるようになる。

©2021「いのちの停車場」製作委員会