大学時代に制作した『からっぽ』でPFFアワード2018のホリプロ・エンタテインメント賞を受賞したほか、下北沢映画祭、田辺・弁慶映画祭などに入選し単独公開も果たした、のむらなお監督最新作で、辻千恵が主演を務める『男の優しさは全部下心なんですって』が、5月7日より公開される。このほど、本作の予告編と新場面写真がお披露目となった。
遊園地の跡地にできたショッピングモールに残る、数時間に一回動くメリーゴーランドの受付をする宇田みこは、受付時間外はゆるキャラくまの着ぐるみを着て、メリーゴーランドの前で風船を配る。100%目の前の人のことを信じるみこは、その度に全力の愛で迎え入れるが、総じて男達は最後にはみこの前から去っていってしまう。そんな彼女についたあだ名は“恋愛体質純情セカンド”。誰かには誰かがいて、みこは誰かの唯一になれずに、メリーゴーランドに一人、回り続ける日々だったが…。
予告編では、“恋愛体質純情セカンド”な宇田みこ(辻千恵)が、ミュージシャン、映画監督、脚本家など数々の男たちと出会いながら、本命になれずにメリーゴーランドをぐるぐる回る姿が色彩豊かに映し出され、「恋は人生、諸行無情。」というシビアなコピーが重なる。
併せて、劇中でみこが出会う、脚本家・敦海(森蔭晨之介)と、その本命彼女の夕夏(五味未知子)のカップルの前日譚を描くスピンオフ短編『好きな人とひとつになる方法♡』が製作されることが決定した。同作のクラウドファンディングは、4月7日0時より開始される。
▼スタッフ&キャスト コメント
■のむらなお(監督)
肉体を捨てることが夕夏の超生きるための選択なんだったら、私は彼女のこっち側からみたさいごの選択を全力で肯定したい。誰かの答えじゃない、彼女自身のその時の正直な答えを私は肯定したいです。夕夏のことが、敦海のことが、好きになってしまったから。そのために映画つくります。よろしくお願いいたします。
■五味未知子(夕夏役)
夕夏という女の子のことが大好きです。生まれ変わるならこんな女の子になりたい。好きな人が好きだけどこの世がどうしようもなくて、その好きな人の熱海もどうしようもない男だし、でも好き、だから全部大丈夫。大丈夫にする…。好きな人のために死んだ女の子、という一言だけで片付けられない夕夏の死ぬ前の人生のこと、皆さんにぜひ見ていただけますように。よろしくお願いします。
■森蔭晨之介(敦海役)
敦海は僕と真反対の人間だなと思いました。人は死ぬまで生きないといけない。一人じゃ生きていけない敦海はわがままで自己中で。でも、それは人間ぽいなという愛くるしさも感じたり。肉体的に触れられない寂しさや孤独も、正直寂しいな。という感情は分かるなぁと思います。というのも、初めて映画の撮影をした1年前の頃はここまで敦海の事を知れてなかったなと思います。僕自身がこの1年、自分と毎日向き合い。森蔭晨之介という人間が成長できたからこそ、今できるコメントなのかなと思ってます。夕夏の死は、どういう死だったのか。肉体的に存在していた二人の人生は、どんな物語があったのか。凄く楽しみでわくわくしています。応援宜しくお願い致します。
『男の優しさは全部下心なんですって』
5月7日(金)より、新宿シネマカリテほか全国順次公開
監督・脚本・編集:のむらなお
音楽・劇中歌:DJ後藤まりこ
出演:辻千恵 水石亜飛夢 森蔭晨之介 五味未知子 田中俊介 田中真琴 こだまたいち 安倍乙 木口健太 上田操 加藤才紀子 原田大二郎
配給:絶好調ちっちゃいもの倶楽部
【ストーリー】 宇田みこ(辻千恵)は、遊園地の跡地にできたショッピングモールに残る、数時間に一回動くメリーゴーランドの受付をしており、受付時間外はゆるキャラくまの着ぐるみを着て、メリーゴーランドの前で風船を配っている。100%目の前の人のことを信じるみこは、その度に全力の愛で迎え入れるが、総じて男達は最後にはみこの前から去っていってしまう。そんな彼女についたあだ名は“恋愛体質純情セカンド”。誰かには誰かがいて、みこは誰かの唯一になれずに、メリーゴーランドに一人、回り続ける日々だったが…。
© 2020 Z.S.G.K