「攻めたタイトルだなと思う」のむらなお監督 × 辻千恵主演『男の優しさは全部下心なんですって』5月公開!

大学時代に制作した『からっぽ』でPFFアワード2018のホリプロ・エンタテインメント賞を受賞したほか、下北沢映画祭、田辺・弁慶映画祭などに入選し単独公開も果たした、のむらなお監督最新作で、辻千恵が主演を務める『男の優しさは全部下心なんですって』が、5月7日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルと場面写真がお披露目となった。

遊園地の跡地にできたショッピングモールに残る、数時間に一回動くメリーゴーランドの受付をする宇田みこは、受付時間外はゆるキャラくまの着ぐるみを着て、メリーゴーランドの前で風船を配る。100%目の前の人のことを信じるみこは、その度に全力の愛で迎え入れるが、総じて男達は最後にはみこの前から去っていってしまう。そんな彼女についたあだ名は“恋愛体質純情セカンド”。誰かには誰かがいて、みこは誰かの唯一になれずに、メリーゴーランドに一人、回り続ける日々だったが…。

主演を務めるのは、⻑編映画初出演となる辻千恵。辻は、本作でMOOSIC LAB 2019にて女優賞を受賞した。そのほか、水石亜飛夢、田中俊介、こだまたいち、五味未知子ら個性豊かな俳優陣が共演する。

のむらなお監督は、ミュージシャン・DJ後藤まりこや、着ぐるみアーティスト・なみちえらカリスマ的な人気を誇るクリエイター陣、そして『惡の華』など大作も手掛けたベテランの撮影監督・早坂伸とともに、ポップで毒っ気のある世界観を作り上げた。本作はMOOSIC LAB 2019での上映時、全7回の上映全てがSOLD OUTとなる人気を博した。今回の劇場公開は、再編集を施した完全版としての上映となる。同映画祭から誕生した恋愛映画のヒット作『おんなのこきらい』、『月極オトコトモダチ』などそのちょっと歪な恋愛映画に連なる1本が誕生した。

ポスタービジュアルには、宇田みこ(辻千恵)がメリーゴーランドで一人揺られる姿が収められる。キラキラと輝きを放つメリーゴーランドとは裏腹な宇田みこの哀愁漂う表情は、ポップさと毒っ気を併せ持つ本作の魅力を感じさせる。

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■のむらなお(監督・脚本・編集) コメント
恋の宣誓。ここだけの話、宇田みこって私なんですけど、私にとって宇田みこは、さいしょっからさいごまで捉えきれない女でした。恋、そのもの。生、そのものなのかもしれません。人は揺らぎ続けています。私は明日の私を信用していません。今だけがあり続けるし、無数の関係性の中に無数に私はいます。無常です。この世は無常。私は無常。それだけがほんとう。揺らいでいる私が書いて、揺らいでいる辻千恵が演じて、揺らいでいる私が撮って、揺らいでいる私が編集を重ねたから、出会い続ける宇田みこはその度色んな顔をしていて、この今も捉えきれない存在です。桜が散って、新芽の緑が息吹く季節に、お客さんひとりひとりもゆらいでいて、映画館の暗闇で私たち、ゆらゆらですね。さいごに、揺らぎとは真逆の、誓いとか約束とか責任とか嘘になるからいやなんですけど、でも、ゆらいでいるけど愛しているから、私は今この瞬間にも変わり続ける肉体で、恋をし続けることをここに宣誓しちゃいます。

■辻千恵(宇田みこ役) コメント
「男の優しさは全部下心なんですって」改めて攻めたタイトルだなと思います。と同時に考えさせられる人も多いのも事実かなと思います。撮影中監督と「実際監督は男の優しさは下心だと思ってますか?」と質問すると、「思ってない」と返事をもらってすっと腑に落ちました。わたしもだからです。撮っていてそう思っていました。みこちゃんのように目の前の全てを好きになって入り込める時間は尊い。眩しく見えます。この作品をみる時期によって全く感じ方は変わると思います。私自身がそうです。そうやってこの作品に飲み込まれていく人が多くいてくださったら嬉しいです。

『男の優しさは全部下心なんですって』
5月7日(金)より、新宿シネマカリテほか全国順次公開
監督・脚本・編集:のむらなお
音楽・劇中歌:DJ後藤まりこ
出演:辻千恵 水石亜飛夢 森蔭晨之介 五味未知子 田中俊介 田中真琴 こだまたいち 安倍乙 木口健太 上田操 加藤才紀子 原田大二郎
配給:絶好調ちっちゃいもの倶楽部

【ストーリー】 宇田みこ(辻千恵)は、遊園地の跡地にできたショッピングモールに残る、数時間に一回動くメリーゴーランドの受付をしており、受付時間外はゆるキャラくまの着ぐるみを着て、メリーゴーランドの前で風船を配っている。100%目の前の人のことを信じるみこは、その度に全力の愛で迎え入れるが、総じて男達は最後にはみこの前から去っていってしまう。そんな彼女についたあだ名は“恋愛体質純情セカンド”。誰かには誰かがいて、みこは誰かの唯一になれずに、メリーゴーランドに一人、回り続ける日々だったが…。

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