岩田剛典「作品のテーマが“大切な人との繋がり”なのでこれしかない!」願いを込めて“絆”を一筆→新田真剣佑「かっこいい!」

「第25回小説すばる新人賞」を受賞した行成薫による同名サスペンス小説を、岩田剛典と新田真剣佑共演で映画化する『名も無き世界のエンドロール』が、1月29日より公開される。このほど、1月19日に江戸総鎮守「神田明神」境内と文化交流会館「EDOCCO STUDIO」にて“絆結び”大ヒット祈願イベントが行われ、キャストの岩田剛典、新田真剣佑、山田杏奈、中村アン、そして佐藤祐市監督が登壇した。

本作の大ヒット祈願、また、神田明神が縁結びのご利益もあることから本作が多くの方と良縁に結ばれることを願い祈祷を行ってきたばかりの岩田剛典、新田真剣佑、山田杏奈、中村アン、佐藤祐市監督が登場した。

はじめに、岩田が登壇者を代表し、どんな想いで祈祷をしてきたを漢字1文字に表し書をしたためることに。岩田はMCから準備は良いか聞かれると「自信ないです(笑)」と控えめだが、いざ筆をとると真剣な表情で一画一画丁寧に筆を走らせた。想いを込めて書き上げたのは「絆」のひと文字。あまりの上手さにマスコミ陣から「うお~!」という歓声があがると、「練習なしの一発本番で挑んだんです!緊張しました」と安堵の表情に。絵を描くことが好きで芸術にも慣れ親しむ岩田らしい味のある堂々した仕上がりだった。本作はラスト20分の真実を謳う驚愕のサスペンス・エンターテイメントだが、「絆」にした理由は、「キャストスタッフ含めてみんなで決めたんですが、作品のテーマが“大切な人との繋がり”なのでこれしかないだろう!と満場一致で決まりました」と明かした。岩田の書を見た新田が「すっごいかっこいい!習っていたのかと思った」と感想を述べると、岩田は「いや、習っていないです!今日が初めてくらい(笑)」と一同を驚かせた。そして佐藤監督も「岩田ちゃんは意外とナイーブな面があるので、こんなに男らしく力強い文字を書いてくれるとは思わず驚いた!」と大絶賛。岩田は照れながら「ありがとう」と返答した。

続いて、岩田が書き下ろした「絆」に絡めて“絆”と“縁”についての話題に。中村が「実は、佐藤祐市監督とはこの撮影の後すぐTBSドラマの「危険なビーナス」の現場でも一緒だったんです。“縁”を感じましたね」と話し、佐藤監督も「(この現場で難しい役を乗り越えてくれたので)全幅の信頼をおいて現場に入れました」と振り返った。

また、昨今新型コロナの再流行を受けてなかなか会いたい人に会えず、コミュニケーションが取りづらい状況の中、絆を感じるために意識していることがあるかという質問に対して、山田は離れて暮らす両親へ「毎日電話はするんですけど、帰省はできないのでちょっといい果物やお肉を取り寄せて送ったりしていました。美味しいものを食べて楽しんでもらえたらと思って」と家族想いのエピソードを披露。すると、佐藤監督が思わず「いい子ですね!」と心の声を漏らした。新田は「僕は、電話ではなくテレビ電話をします。でも、(親友から)やめてくれといわれるんです(笑)。だから気安くテレビ電話はしないようにしましょう」と呼びかけて会場を笑いで包むと、「実は、ハミガキをしながらテレビ電話をするんですよ」と明かし、「そりゃ嫌がられるよ(笑)」と皆からツッコミを入れられていた。岩田は「会いたいタイミングで会えないからこそ久しぶりの人と連絡をすることが増えた」と中学の同窓会をリモートで行ったエピソードを披露。「これだけ時間が経つと、太った人や見た目変わっちゃったな~と思うこともあるし、職業や環境も違ってくるけど、いざ話し始めると当日のままで話しができて、関係値は時間が経っても変わらないのだと気づきました」と振り返った。

最後に、佐藤監督は「色んな宣伝文句が飛び交っているけど、劇場では頭を真っ白にして観ていただきたいです!そうすれば、キャスト達の熱い想いを感じていただけると思います!」と話し、岩田は「公開まであと10日。監督同様に頭を真っ白にして観ていただきたいですし、物語の根底にある“愛”や“絆”を感じて欲しい」とメッセージを贈り、イベントを締めくくった。

『名も無き世界のエンドロール』
1月29日(金) 全国ロードショー
監督:佐藤祐市
原作:行成薫「名も無き世界のエンドロール」
主題歌:須田景凪「ゆるる」
出演:岩田剛典 新田真剣佑 山田杏奈 中村アン 石丸謙二郎 大友康平 柄本明
配給:エイベックス・ピクチャーズ

【ストーリー】 複雑な家庭環境で育ち、さみしさを抱えて生きてきたキダ(岩田剛典)とマコト(新田真剣佑)は幼なじみ。そこに同じ境遇の転校生・ヨッチ(山田杏奈)も加わり、3人は支え合いながら家族よりも大切な仲間となった。しかし20歳の時に、訳あってヨッチは二人の元から突然いなくなってしまう。そんな彼らの元に、政治家令嬢で、芸能界で活躍するトップモデルのリサ(中村アン)が現れる。リサに異常な興味を持ったマコトは、食事に誘うが、全く相手にされない。キダは「住む世界が違うから諦めろ」と忠告するが、マコトは仕事を辞めて忽然と姿を消してしまう。2年後。マコトを捜すために裏社会にまで潜り込んだキダは、ようやく再会を果たす。マコトは、リサにふさわしい男になるために、死に物狂いで金を稼いでいた。マコトの執念とその理由を知ったキダは、親友のため命をかけて協力することを誓う。以来、キダは“交渉屋”として、マコトは“会社経営者”として、裏と表の社会でのし上がっていく。そして、迎えたクリスマス・イブの夜。マコトはキダの力を借りてプロポーズを決行しようとする。しかし実はそれは、10年もの歳月を費やして二人が企てた、日本中を巻き込む“ある壮大な計画”だった…。

「Re:名も無き世界のエンドロール ~Half a year later ~」(全3話)
1月29日(金)21時より、dTVにて独占配信
総監督:佐藤祐市
監督:菊川誠
原作:行成薫「名も無き世界のエンドロール」
脚本:相馬光
主題歌:須田景凪「ゆるる」
出演:岩田剛典 新田真剣佑 松井愛莉 山田杏奈 石丸謙二郎 金子ノブアキ 柄本明

【ストーリー】 日本中を巻き込む計画を実行したあのクリスマス・イブから半年後。キダ(岩田剛典)の下に1通の依頼が舞い込んでくる。それは、ある男を組織から助け出してほしいというものだった。依頼に向かう中、キダは謎の女性・ミチル(松井愛莉)と出会う。ミチルはキダに向かって「1日あれば世界は変わる」と幼なじみのヨッチ(山田杏奈)が大事にしていたあの言葉を投げかけるのだった。幼なじみ3人しか知るはずのない言葉を口にしたミチルに興味を抱いたキダは、彼女の素性を突き止めようとする。彼女は、恐怖で人を支配する裏組織のトップ、ケイ(金子ノブアキ)に妹を人質に取られ、無理やり働かされる身で、実はマコトとの意外な繋がりを持った女性であった。運命を感じながら、彼女に心を開き始めるキダだったが、ケイに二人の関係がばれてしまいミチルは組織に捕らわれてしまう。ミチルを救い出すため、キダは命を賭けた交渉に再び立ち上がる。

©️行成薫/集英社 ©️映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会 ©️行成薫/集英社 ©️映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会 ©️エイベックス通信放送