岩田剛典「映画のレビューサイトで投稿された感想を見たり…」自ら口コミをチェックしていることを明かす!

「第25回小説すばる新人賞」を受賞した行成薫による同名サスペンス小説を、岩田剛典と新田真剣佑共演で映画化する『名も無き世界のエンドロール』が1月29日より公開中、同作のその後を描くオリジナルドラマ「Re:名も無き世界のエンドロール ~Half a year later ~」が、同日よりdTVにて配信中だ。このほど、2月4日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて「映画×ドラマ『名も無き世界のエンドロール』Wヒット記念舞台挨拶イベント」が行われ、キャストの岩田剛典、松井愛莉、そして佐藤祐市監督が登壇した。

盛大な拍手に包まれて岩田と松井がステージに登場。映画本編とその後を描いたオリジナルドラマ全3話をイッキ見したばかりの興奮冷めやらぬ観客たちを前に、岩田は「全てをご覧になったお客さんの前で舞台挨拶をさせていただけて、とても嬉しいです。今日は最後のイベントなので思う存分お話出来ればと思っています」と意気込み十分に挨拶。松井は「まずお客さんを前にとても感動しています!このような時期ですがお越しいただきありがとうございます。私はこうして舞台に立つのはとても久しぶりなので緊張していまが楽しくお話できればと思います」と口にした。

はじめに、映画が公開された反響を聞かれた岩田は、「周りの人からメールをもらったり、映画のレビューサイトで投稿された感想を見たりしていますが、ご覧になった皆さんそれぞれに違った受け取り方があって、それは映画の魅力なのかと感じています。様々なリアクションが見れて、日々楽しんでいます」と日々自ら口コミをチェックしていることを明かした。
 

さらに、映画からドラマまでを含めた見どころを聞かれ、「やっぱり、映画の冒頭3分をよく見ていただきたいですね。実はそこから既に仕掛けが始まっていて、冒頭からラストに至るまで時系列が緻密に考えられているところがこの映画の醍醐味だと思います。ドラマは、キダの半年後を描いているのですが、映画のラストが『キダどうなっちゃうの!?』という終わり方なのでシンプルに後日談として楽しんで頂けたら」とアピール。松井は「映画からドラマを見ると、映画とドラマでセリフが重なる部分があったりするんです。そこまで計算されていているので、映画から見るとより楽しめると思います!」と見所を語った。


 
続いて、トークは、<○>と<×>が書かれたプレートを使ったQ&Aコーナーに。観客にもプレートが配られ、会場にいる全員が参加したトークを展開。「恋⼈にするならどっち?冷静沈着な“キダ”か、猪突猛進な“マコト”?キダ派は<〇>を、マコト派は<×>をあげてください」という質問に対して、8割の観客がキダを選択。岩田自身も自らが演じたキダを選び「自分が猪突猛進じゃないから、テンションが合わないんじゃないかと」と落ち着いたタイプの方がしっくりくると発言。佐藤監督も同じくキダを選ぶ中、ステージ上で松井は、ひとりマコトを選択。岩田を目の前にして何故かと監督に問い詰められた松井は「ごめんなさい(笑)」と苦笑いしながら「一緒にいてワイワイできる方が楽しいんじゃないかと思うので!私は、全然引っ張っていけるタイプではないので、引っ張っていってくれる人がいいな」と自らの理想を話した。


  
ドラマに登場した松井愛莉演じるミチルは、キダの運命を再び動かす鍵を握る重要な人物。二人の変化していく関係性にちなんで、「キダはミチルのことを実は好きになっていたと思いますか?思う⽅は<〇>を、思わない⽅は<×>をあげてください」という質問に対して、岩田は悩みながらプレートを上げ、どちらも選ばずに「ハーフで!」とまさかの回答。「そんなの無しだよ」と佐藤監督にツッコミを入れられると、「キダにとっては(映画に登場する)幼馴染のマコトとヨッチ、この3人が“名も無き世界”でそれ以上に大切なものはないと思う」とキダの心情を語った。それに合わせる形で松井も「私も、どっちも選べないです。ミチルは、ヨッチと重ねられていると思うから好きとは違うのかなと。ただ、ミチルからすれば、キダに好きになってほしいと思っていたんじゃないかな」とミチルの複雑な心境を解説した。


 
「本作ではマコトがリサに薔薇を1輪プレゼントするシーンが印象的でしたが、この会場にいる⽅で薔薇をサプライズでプレゼントした事がある⽅はいらっしゃいますか?ある⽅は<〇>を、ない⽅は<×>をあげてください」という質問では、なんと全ての観客が<○>と回答。まさかの全員一致の回答に、岩田はゆっくりと確かめるように客席を見渡しながら「え?全員マル?すごい!すがすがしいほどにマルしかいない!」ととても感心している様子だった。

ここで、MCから実は、全員マルを選んだことには理由があると打ち明けられ、会場がざわつくと“108本の薔薇の花束”が登場。本日お越しいただいた観客と映画スタッフから、座長としてこれまでチームを引っ張ってきた岩田へ感謝の気持ちを込め、そして、映画で描かれる“プロポーズ大作戦”にちなみ、プロポーズの際に送られる“108本の薔薇”=永遠を意味する“とわ(108)”の意味を持つ薔薇の花束が贈られた。代表して、松井から花束が手渡されると、岩田は「108本!思ったよりもすごいずっしりと重いです!だから、みんな<〇>だったんですね(笑)」と薔薇に込めれた観客と映画スタッフ一同の想いと共に受け取った。

ちなみに、会場でひとり<×>を挙げた岩田は、「僕は、贈るとしても薔薇じゃないですね。なんかキザじゃないですか、だからちょっとはずいというか…(笑)」と照れながらこだわりを明かした。
 

最後に、岩田は「撮影していた時は、(新型コロナ感染症が蔓延する)こんな状況は想像できていませんでした。公開させていただくまでに、多くのキャスト、スタッフの皆様との時間の積み重ねたことで、今日こうして舞台に立てるのだなと実感し、改めて幸せを感じています。そして、今日こうして花束をいただき勇気を貰えました!舞台挨拶に立つ度に、言わせていただいたのですが、映画は、頭を真っ白にしてみていただきたいです!感染症対策をしっかりとして万全な態勢で劇場へ足を運んでいただけると嬉しいです」とメッセージを贈り、イベントを締めくくった。

『名も無き世界のエンドロール』
1月29日(金)より、全国ロードショー中
監督:佐藤祐市
原作:行成薫「名も無き世界のエンドロール」
主題歌:須田景凪「ゆるる」
出演:岩田剛典 新田真剣佑 山田杏奈 中村アン 石丸謙二郎 大友康平 柄本明
配給:エイベックス・ピクチャーズ

【ストーリー】 複雑な家庭環境で育ち、さみしさを抱えて生きてきたキダ(岩田剛典)とマコト(新田真剣佑)は幼なじみ。そこに同じ境遇の転校生・ヨッチ(山田杏奈)も加わり、3人は支え合いながら家族よりも大切な仲間となった。しかし20歳の時に、訳あってヨッチは二人の元から突然いなくなってしまう。そんな彼らの元に、政治家令嬢で、芸能界で活躍するトップモデルのリサ(中村アン)が現れる。リサに異常な興味を持ったマコトは、食事に誘うが、全く相手にされない。キダは「住む世界が違うから諦めろ」と忠告するが、マコトは仕事を辞めて忽然と姿を消してしまう。2年後。マコトを捜すために裏社会にまで潜り込んだキダは、ようやく再会を果たす。マコトは、リサにふさわしい男になるために、死に物狂いで金を稼いでいた。マコトの執念とその理由を知ったキダは、親友のため命をかけて協力することを誓う。以来、キダは“交渉屋”として、マコトは“会社経営者”として、裏と表の社会でのし上がっていく。そして、迎えたクリスマス・イブの夜。マコトはキダの力を借りてプロポーズを決行しようとする。しかし実はそれは、10年もの歳月を費やして二人が企てた、日本中を巻き込む“ある壮大な計画”だった…。

「Re:名も無き世界のエンドロール ~Half a year later ~」(全3話)
1月29日(金)より、dTVにて独占配信中
総監督:佐藤祐市
監督:菊川誠
原作:行成薫「名も無き世界のエンドロール」
脚本:相馬光
出演:岩田剛典 新田真剣佑 松井愛莉 山田杏奈 石丸謙二郎 金子ノブアキ 柄本明
主題歌:須田景凪「ゆるる」

【ストーリー】 日本中を巻き込む計画を実行したあのクリスマス・イブから半年後。キダ(岩田剛典)の下に1通の依頼が舞い込んでくる。それは、ある男を組織から助け出してほしいというものだった。依頼に向かう中、キダは謎の女性・ミチル(松井愛莉)と出会う。ミチルはキダに向かって「1日あれば世界は変わる」と幼なじみのヨッチ(山田杏奈)が大事にしていたあの言葉を投げかけるのだった。幼なじみ3人しか知るはずのない言葉を口にしたミチルに興味を抱いたキダは、彼女の素性を突き止めようとする。彼女は、恐怖で人を支配する裏組織のトップ、ケイ(金子ノブアキ)に妹を人質に取られ、無理やり働かされる身で、実はマコトとの意外な繋がりを持った女性であった。運命を感じながら、彼女に心を開き始めるキダだったが、ケイに二人の関係がばれてしまいミチルは組織に捕らわれてしまう。ミチルを救い出すため、キダは命を賭けた交渉に再び立ち上がる。

©️行成薫/集英社 ©️映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会 ©️行成薫/集英社 ©️映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会©️エイベックス通信放送