第45回セザール賞で主演女優賞にノミネート、サン・セバスティアン国際映画祭では審査員特別賞を受賞するなど国際映画祭で話題を集めた、エヴァ・グリーン主演作『Proxima(原題)』が、邦題『約束の宇宙(読み:そら)』として2021年4月16日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。
長年の夢だった宇宙へ行く事を目指し、欧州宇宙機関(ESA)で日々訓練に励む宇宙飛行士のサラは、7歳の娘ステラと二人で暮らしていた。ある日、“Proxima(プロキシマ)”と名付けられたミッションのクルーに選ばれ、大喜びの彼女だったが、このミッションに旅立てば、約1年もの間、娘と離れ離れになる。過酷な訓練の合間に、娘は母と「打ち上げ前に、二人でロケットを見たい」という一つの約束をする。母は約束を果たし、無事に宇宙へ飛び立てるのか?
母サラを演じるのは、『007/カジノ・ロワイヤル』でボンドガールを務め、ティム・バートン監督作のミューズとして『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』、『ダンボ』などの話題作に出演する実力と美貌を兼ね備えたエヴァ・グリーン。娘のステラには、約300人の中からオーディションで選ばれたゼリー・ブーラン・レメルが扮する。そのほか、サラと同じミッションに参加する宇宙飛行士役に『クラッシュ』『ハウス・ジャック・ビルド』のマット・ディロン、親子を温かく見守るカウンセラー役に『ありがとう、トニ・エルドマン』のザンドラ・ヒュラー、サラの元夫役に『パーソナル・ショッパー』のラース・アイディンガーと欧米の実力派俳優が集結した。
監督を務めるのは、村の因習に苦しめられるトルコの5人姉妹の青春を描いた『裸足の季節』の脚本で絶賛されたアリス・ウィンクール。かつてない斬新な視点で女性宇宙飛行士の葛藤と親子の絆を描き出す。音楽は、世界で活躍し続ける坂本龍一が担当。優しく美しい旋律が、母と娘の物語を包み込む。
撮影は欧州宇宙機関(ESA)全面協力の下で、ドイツ、ロシア、カザフスタンの宇宙関連施設で敢行された。そのため、宇宙でのミッションを遂行するために、隔離された施設でストイックに訓練に勤しむ宇宙飛行士たちのリアルな姿も映し出される。
本作は日本公開にあたり、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の後援も決定した。後援は、本作にJAXAが賛同し実現したもので、洋画での後援は今回が初となる。
ポスタービジュアルは、宇宙飛行士であり、母親である主人公サラが娘のステラを見つめる愛情深い眼差しが印象的。『ゼロ・グラビティ』や『インターステラー』で描かれたスーパーウーマン的な宇宙飛行士ではなく、宇宙へ行くことをずっと夢見てきた一人の女性が、ごく普通の母親の顔も持ち、仕事への情熱と娘への愛の間で葛藤する現代的で人間らしい姿に誰もが共感せずにはいられないだろう。
『約束の宇宙』
2021年4月16日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督・脚本:アリス・ウィンクール
音楽:坂本龍一
出演:エヴァ・グリーン マット・ディロン ザンドラ・ヒュラー ゼリー・ブーラン・レメル ラース・アイディンガー
配給:ツイン
【ストーリー】 フランス人宇宙飛行士のサラ(エヴァ・グリーン)は、欧州宇宙機関(ESA)で、長年の夢だった宇宙へ行く事を目指して、日々訓練に励んでいる。物理学者の夫とは離婚し、まだ7歳の娘ステラ(ゼリー・ブーラン・レメル)と二人で暮らしている彼女は、“Proxima(プロキシマ)”と名付けられたミッションのクルーに選ばれる。大喜びの彼女だったが、このミッションに旅立てば、約1年もの間、娘と離れ離れになる。過酷な訓練の合間に、娘は母と一つの約束をする。「打ち上げ前に、二人でロケットを見たい」と。母は約束を果たし、無事に宇宙へ飛び立てるのか。
ⒸCarole BETHUEL ⒸDHARAMSALA & DARIUS FILMS