寂しさを抱える男女が過去を受け入れ前進!セドリック・クラピッシュ監督作『パリのどこかで、あなたと』予告編

『スパニッシュ・アパートメント』、『ロシアン・ドールズ、『ニューヨークの巴里夫(パリジャン)』からなる“⻘春三部作”や、『おかえり、ブルゴーニュへ』など、都会や田舎を舞台にごくありふれた人々とその日常を映し出してきた、現代フランス映画界を代表するセドリック・クラピッシュ監督の最新作『パリのどこかで、あなたと』が、12月11日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。

本作は、SNSでは埋められない孤独や、仕事に対する不安を抱える男女が、葛藤しながらも過去を受け入れ前進する姿を描いた物語。“都会に暮らす大人”たちが抱える悩みや寂しさを、30歳という人生の節目の年齢を迎えた男女を通して丁寧に映し出す。

予告編では、過去の恋愛を引きずり心の穴を埋められないメラニー(アナ・ジラルド)と、仕事のストレスを抱えて眠れないレミー(フランソワ・シヴィル)がそれぞれの悩みと向き合い、不器用に生きる姿が映し出される。「人に話せる特別な事が僕にはない」と落ち込むレミーと、「一年前に彼と別れたの。私って重たいみたい」と目に涙を浮かべるメラニー。新しい出会いを求めてみたり、誰かの特別な存在になろうと努力してみたりと、何とか寂しさを紛らわそうとする二人だが、なかなか上手くはいかない。パリという都会の隣り合うアパートメントで暮らしながらも、知り合うこともなく、同じような孤独を抱える二人は人との繋がりを求め葛藤。それぞれが自分と向き合い、一歩踏み出すことが、二人が出会う大きなきっかけとなることを期待せずにはいられない。

『パリのどこかで、あなたと』
12月11日(金) 全国順次ロードショー
監督・脚本:セドリック・クラピッシュ
脚本:サンティアゴ・アミゴレーナ
出演:アナ・ジラルド フランソワ・シヴィル
配給:シネメディア

【ストーリー】 パリの隣り合うアパートメントでひとり暮らしをしている30歳のメラニー(アナ・ジラルド)とレミー(フランソワ・シヴィル)。がんの免疫治療の研究者として働くメラニーは、元恋人との恋愛を引きずりながらも仕事に追われる日々を過ごしていた。一方、倉庫で働くレミーは、同僚が解雇されるも自分だけ昇進することへの罪悪感とストレスを抱えていた。その影響から、メラニーはいくら寝ても寝足りない過眠症に、レミーは眠れない不眠症に苦しむ日々が続き、二人はそれぞれセラピーに通い始める。そんな中、友人からマッチングアプリを勧められたメラニーは、出会った男性たちと一夜限りの関係を繰り返していたが、過去の失恋で空いた心の穴を埋められずに思い悩む。かたや、元同僚への罪悪感を抱えながら孤独な日々を送るレミーは、職場で出会った女性とデートをするも、うまく距離を縮めることができない。都会の喧騒の中で、同じ電車に乗り、同じ店で買い物をして、同じように孤独を埋められない二人は、道ですれ違うことはあっても知り合うことはない。世界で最も美しい街・パリに住む二人の人生が交わることはあるのか?そして、その出会いは二人の人生を変えるものとなるのか?

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