「ゴミを捨てるように彼を捨てた」断捨離によって乱れる少女の心の行方は?『ハッピー・オールド・イヤー』予告編&場面写真

『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』の製作スタジオGDH559と主演のチュティモン・ジョンジャルーンスックジンが再びタッグを組み、第15回大阪アジアン映画祭のグランプリに輝いた“断捨離”ムービー『ハッピー・オールド・イヤー』が、12月11日より公開される。このほど、本作の予告編と場面写真がお披露目となった。

留学先の北欧でミニマルなライフスタイルを学んだデザイナー、ジーンは、帰国後、実家の小さなビルを自分のデザイン事務所に改装することを思い立ち、モノにあふれた家の“断捨離”を始める。だが、部屋が整理されていくのと反比例して、モノにまつわる思い出が溢れだし、心が次第に乱れていく。時は年の瀬、ジーンは新たな気持ちで新年を迎えることが出来るのか。

本作は世界各地の映画祭に多数招聘されており、10月3日まで開催されていたドイツのハンブルク国際映画祭では、Asia Express部門に正式出品され、10月21日に開幕する第25回釜山国際映画祭のアジアの窓部門には、青山真治監督作『空に住む』、沖田修一監督作『おらおらでひとりいぐも』などとともに正式出品される。

予告編冒頭、ジーン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は「ゴールを設定する」「想い出に浸らない」「迷わない」という3ステップを踏みながら、順調に断捨離を始める。しかし、友人からプレゼントされたCDを捨ててしまったり、カメラを返すために元恋人に会ったことで、次第に心が乱れていく。ベッドに横たわるジーンの切なげな表情とともに映し出される「ひとの気持ちは、簡単に仕分けられません」というキャッチコピーが後を引く映像になっている。

『ハッピー・オールド・イヤー』
12月11日(金)より、シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
監督・プロデューサー・脚本:ナワポン・タムロンラタナリット
出演:チュティモン・ジョンジャルーンスックジン サニー・スワンメーターノン サリカー・サートシンスパー ティラワット・ゴーサワン アパシリ・チャンタラッサミー
配給:ザジフィルムズ マクザム

【ストーリー】 デザイナーのジーン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は、スウェーデンに留学しミニマルなライフスタイルを学んで帰国する。かつて父親が営んでいた音楽教室兼自宅の小さなビルで、出て行った父を忘れられずにいる母、オンラインで自作の服を販売する兄と3人で暮らす彼女は、家を改装しデザイン事務所にすることを思い立つ。理想的な事務所にすべく、モノにあふれた家の“断捨離”を進めていく。一度は全てを手放そうとする彼女だったが、洋服、レコード、楽器、写真といった友達から借りたままだったモノを返して廻ることに。友達の反応は千差万別で、なかなか思うように“断捨離”は進まない。そんな時、かつての恋人エーム(サニー・スワンメーターノン)から借りたカメラを見つける。処分に困りながらも小包として送るが、受取を拒否され返ってきてしまう…。

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