1956年にアメリカで発表されて以来、色褪せぬ名作として世界中で愛されるロバート・A・ハインラインによる伝説的SF小説を、三木孝浩監督が山﨑賢人を主演に迎えて映画化する『夏への扉』が、2021年に公開される。このほど、追加キャストとして清原果耶と藤木直人が出演することが発表された。
原作の舞台を日本に再構築した本作は、罠にはめられ人生のすべてを奪われたロボット科学者が、未来を変えるため、大切な人を救うため、30年の時を超える冒険を描いた物語。
清原果耶が演じるのは、恩人であり養父の松下の娘で、孤独に生きてきた宗一郎(山﨑賢人)が家族のように大切に想う松下璃子。清原は数奇な運命に翻弄されながらも、宗一郎を慕う、意志の強い女子高生を熱演する。そして藤木直人が演じるのは、2025年のヒューマノイドロボットPETE(ピート)。PETEは、未来を変えようとする宗一郎を支える、装置の異常で好奇心をもってしまったヒューマノイドロボットである。
▼キャスト&監督 コメント
■清原果耶(松下璃子役)
仕事を始めて最初の映画の現場が三木監督の作品だったので、また監督とご一緒させて頂ける事がとても嬉しかったです。あの頃は右も左も分からないまま監督のお話を聞いていましたが、今回は少しずつでも作品に歩み寄って撮れたら良いなと思いながら撮影に臨みました。健気でしっかりしていて、所々にあどけなさが残る璃子ちゃんは演じていて微笑ましく思えるような女の子でした。山﨑さん演じる宗一郎との関係性が温かくもほろ苦く染みる日々を、一時も逃さずに観て頂ければ幸いです。
■藤木直人(PETE役)
今年で役者を始めて25年になりますが、そんな僕に驚きのオファーが。なんとロボット役。でも人間のようだけど実はロボットっていう設定だと聞き、それならとお引き受けして監督に会いに行った所、その場にいらっしゃったのはロボットパフォーマーの方…。2度とないであろうロボット役、楽しめれば良かったんですがそんな余裕もなく(笑)、現場で試行錯誤しながら演じていました。以前連ドラで共演した山﨑賢人君と、ある意味ロードムービー的な?バディもの的な?作品で再びご一緒できて嬉しかったです。
■三木孝浩(監督)
清原果耶ちゃんは、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』に出演してもらった時の、短いシーンながら胸に刺さるとても魅力的なお芝居を鮮烈に覚えていて、その時「いつかヒロイン役をやってね」と約束してたのですが、やっと念願叶って果たすことが出来て本当に嬉しいです!彼女が璃子というキャラクターに込めた芯の強さ、その想いの熱量は山﨑賢人くん演じる宗一郎を何度でも立ち上がらせる原動力となり、映画そのものも推進する重要な役を清廉に演じてくれました。藤木直人さんは、ヒューマノイドのPETE役というとても難易度の高い役どころだったのですが、端正なルックスとスタイルを逆に活かしてユーモア&愛嬌たっぷりに演じていただきました。未知なるキャラクターを現場で藤木さんと一緒に試行錯誤しながら創り上げていく作業は困難さよりも楽しさが上回って、何より藤木さんの、演出に対するリターンの的確さと身体能力の高さに感嘆しました。宗一郎のバディとして、この物語の中で軽やかに躍動する姿を是非早く皆さんに見ていただきたいです!
『夏への扉』
2021年 全国公開
監督:三木孝浩
原作:ロバート・A・ハインライン「夏への扉」
脚本:菅野友恵
出演:山﨑賢人 清原果耶 藤木直人
配給:東宝 アニプレックス
【ストーリー】 1995年東京。科学者の高倉宗一郎(山﨑賢人)は、尊敬する偉大な科学者であった亡き父の親友・松下の遺志を継いだプラズマ蓄電池や実用化ロボットの完成を目前に控えていた。愛猫のピートと、松下の娘・璃子(清原果耶)との穏やかな日常の中で、研究に没頭する日々を送っていたが、罠にはめられ、研究を奪われ会社も追われてしまう。さらに宗一郎は冷凍睡眠させられ、目が覚めた時そこは、2025年の東京だった…。ピートや璃子の死を知り、すべてを失ったと知る宗一郎だが、ヒューマノイドロボットPETE(ピート/藤木直人)の力を借り、30年の時を超えて璃子を救おうと決意する。
©2021「夏への扉」製作委員会