「第25回小説すばる新人賞」を受賞した行成薫による同名サスペンス小説を、岩田剛典と新田真剣佑共演で映画化する『名も無き世界のエンドロール』が、2021年春に公開される。このほど、山田杏奈が、岩田剛典演じるキダと新田真剣佑演じるマコトと固い絆で結ばれた幼なじみ、ヨッチ役で出演することが発表された。
お互いに親がいないキダ(岩田剛典)とマコト(新田真剣佑)は、少年期に出会い、支え合いながら平和に生きてきた。しかし、“ある事件”をきっかけに、二人の人生は大きく変わってしまう。自分たちの運命を変えた不条理な世の中に復讐するため、キダは裏の社会、そしてマコトは表の社会で、10年もの時をかけ、社会の底辺から必死でのし上がっていく。果たして、異なる世界に身を置く、ちっぽけな二人が命懸けで仕掛ける一世一代の企みとは?そして、誰もが胸を打たれる、衝撃のエンドロールとは?
キダ(岩田剛典)とマコト(新田真剣佑)と家族以上の固い絆で結ばれた幼なじみのヨッチを演じるのは、『小さな恋のうた』『5億円のじんせい』でヒロイン役を務め、『屍人荘の殺人』では物語のカギを握る役どころを熱演、ドラマ「荒ぶる季節の乙女どもよ。」(9月8日放送開始)、『樹海村』(2021年公開)といった主演作品が控える、いま最も勢いに乗る若手実力派女優の山田杏奈。本作では、過去に受けたいじめによるトラウマを抱えていたが、そんな自分の存在を真正面から受け入れてくれた二人を唯一信頼し、「ずっと一緒にいよう」と誓うも、訳あって二人の元を去らねばならなくなった哀しき女性を演じ切る。大切な幼なじみという関係性に留まらず、二人にとっての“運命の人”になっていく重要な役どころに、「どこか少年らしいボーイッシュな雰囲気を持ちながらも、可憐さを併せ持ち観た人の記憶に残る唯一無二の存在感を放つ」という理由から、今回のキャスティングが実現。主人公二人と共に名も無き小さな世界を織り成す3人目として、その熱演ぶりに注目だ。
■山田杏奈(ヨッチ役) コメント
Q:キダとマコトの“運命の人”ともいえるヨッチの役どころと役を演じた感想をお願いします。
ヨッチはキダとマコトの幼なじみであり、ふたりにとって失いがたいとても大切な存在です。彼女の無邪気でざっくばらんな部分と、一転して危うい部分を大切にしながら演じさせていただきました。
Q:岩田さんと新田さんのバディとの共演はいかがでしたか?
お二人とも初めての共演で、緊張もありましたが、佐藤監督の演出とお二人のテンポ感にひっぱられて素敵な間柄を描けたかと思います。
Q:本作を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。
まさに「衝撃のエンドロール」です(笑)。私自身どこまで言っていいものかとそわそわしながらコメントを書いております。最後まで前のめりで見ていただける作品になっていると思います!ぜひ楽しみにしていてください。
■佐藤祐市(監督) コメント
山田さんは現場では最年少ということで、恐らく周囲にも気を遣っていたんだろうと思いますが、お芝居に入ると、自分の意見を遠慮なくハッキリ伝えてくれる頼もしい部分が大いにありました。なので、こちらもなるべくストレートに伝えようと現場に臨むことが出来て、とても有り難かったです。少し影のある役柄なのですが、明るくお芝居をする中で、それをどう感じさせるかが、彼女の今回の挑戦だったと思いますが、それを見事にやり切り、本当に、これから女優としてドンドン伸びていくんだろうなぁ、と確信させられた感性の持ち主です。
『名も無き世界のエンドロール』
2021年春 全国ロードショー
監督:佐藤祐市
原作:行成薫「名も無き世界のエンドロール」
出演:岩田剛典 新田真剣佑 山田杏奈
配給:エイベックス・ピクチャーズ
【ストーリー】 複雑な家庭環境で育ち、淋しさを抱えて生きてきたキダ(岩田剛典)とマコト(新田真剣佑)は幼なじみ。そこに同じ境遇の転校生・ヨッチ(山田杏奈)も加わり、3人は支え合いながら家族よりも大切な仲間となった。しかし20歳の時に、ヨッチが二人の前からいなくなってしまう。そんな二人の元に、政治家令嬢で、芸能界で活躍するトップモデルのリサが現れる。住む世界の違うリサに異常な興味を持ったマコトは、食事に誘うが、全く相手にされない。キダは「住む世界が違うから諦めろ」と忠告するが、マコトは仕事を辞めて忽然と姿を消してしまう。2年後。マコトを捜すために裏社会にまで潜り込んだキダは、ようやく再会を果たす。マコトは、リサにふさわしい男になるために、死に物狂いで金を稼いでいた。マコトの執念とその“理由”を知ったキダは、親友のため命をかけて協力することを誓う。以来、キダは“交渉屋”として、マコトは“会社経営者”として、裏と表の社会でのし上がっていく。そして、迎えたクリスマス・イブの夜。マコトはキダの力を借りてプロポーズを決行しようとする。しかし実はそれは、10年もの歳月を費やして二人が企てた、日本中を巻き込む“ある壮大な計画”だった…。
©️行成薫/集英社 ©️映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会