吉田龍一、申芳夫、白河奈々未共演!“心を可視化する機械”を巡る3人の男女の恋愛物語『メカニカル・テレパシー』10月公開!

第12回大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門及びアメリカのThe Philip K Dick Science Fiction Film Festivalに正式上映され、日本芸術センター主催の第10回映像グランプリでは優秀映画賞を受賞した、吉田龍一主演映画『メカニカル・テレパシー』が、10月9日より公開されることが決定した。併せて、特報映像、ポスタービジュアル、場面写真がお披露目となった。

本作は、「もしも心を可視化できたら?」という着想から始まり、SF的要素と恋愛感情を掛け合わせ、観客の認識を静かに揺らす、不思議な“心”の恋愛映画。

主人公・真崎役を演じるのは、繊細且つ静かな強さを持つ演技で揺れ動く心を表現した吉田龍一。そして信念を持ち続けながらも、時折見せる弱さが魅力的な研究者・碧役に白河奈々未。本人の心の可視化なのか、碧の願望の可視化なのか、微妙な演技で観客をも惑わす夫・草一役に『ハッピーアワー』の申芳夫。真崎に思いを寄せ、真崎に重要なことは何かを訴えるアスミ役に伊吹葵。理事長役に宝塚歌劇団の元星組娘役スターの青山雪菜が扮する。そのほか、同僚・水沢役に、俳優業の傍ら、監督としても活躍する石田清志郎など、CO2俳優特待生に選ばれた関西出身の注目の才能が顔を揃えた。監督は、本作が初長編監督作品であり、映画美学校のフィクション・コース第13期/脚本コース第4期修了生である五十嵐皓子が手掛ける。

■五十嵐皓子(監督・脚本) コメント
初めて臨んだ長編映画です。3年前にCO2の助成企画に応募し、その冬に神戸で撮影しました。大阪アジアン映画祭で上映頂き、見て頂いた方々からのアドバイスを受け、更に再編集等の仕上げ作業を行い、最終版として完成させました。長い仕上げ作業の中で、何回も出演者の姿を見ながら、何より私自身の中に、今後彼らが俳優として活躍しているところを見続けていたい、という思いが生まれて消えることはありませんでした。多くの方にこの作品を見てほしい、今回の上映をきっかけにキャストとスタッフの次の作品につながってほしい、という思いです。「心を可視化したらどうなる?」という私の発想から、スタッフがアイディアを出し、キャストが演技で返し、思いもよらない結末にたどり着きました。これから活躍する俳優たち、才能溢れるスタッフたちと共に作り上げた作品です。キャスト、スタッフ、応援頂いた方、ご協力頂いた方、全ての方に感謝致します。「心とは何か!」というテーマに挑みました。SFが好きな方も恋愛映画を見たい方も、作品を楽しんで頂けましたら幸いです。

■吉田龍一(真崎トオル役) コメント
数多くある作品の中からこの作品に興味を持っていただき感謝申し上げます。大阪アジアン映画祭上映後、海外の方から“非常に興味深い内容だった”、また日本人の方からは“少し難しかった”など様々な御感想を頂きました。目に見え易いモノや物質的なモノに価値を置く現代社会。カタチの無い見え難いモノに対して“説明”や“納得”といった科学的根拠を追い求めている近年。その中にいる一人の青年が主役の真崎トオルです。彼を通して強く感じた事がありました。誰かを“想う心”や自分では気付いていない無自覚の意識、六感で感じるハイヤーセルフ(潜在的意識)、それらを可視化する事でより明白にしたい様々な“欲”というモノを何処か役を通して感じていた気がします。撮影が進むにつれて馴れない感情と信じる事への不安…。儚さと不器用なまでに相手を想い続けていた…そんな日々でした…。普段生きていて見え難い“心”を可視化する事でその先に何が見えてくるのか…。現代社会や科学の在り方を問うような先の未来へ繋がる作品になっています。

『メカニカル・テレパシー』
10月9日(金)より、アップリンク渋谷ほか全国順次公開
監督・脚本:五十嵐皓子
出演:吉田龍一 白河奈々未 申芳夫 伊吹葵 青山雪菜 石田清志郎 時光陸 松井綾香 長尾理世 竹中博文
声の出演:古内啓子
配給:アルミード

【ストーリー】 ある大学の研究室で、「心を可視化する機械」の開発が行われていたが、実験中に事故が起こり、開発者の三島草一(申芳夫)が意識不明のまま目覚めなくなる。共同研究者で草一の妻の碧(白河奈々未)は開発を続け、草一の心の可視化を試みていた。成果を出さない開発を疎ましく思う大学側は、機械の調査という名目で、真崎トオル(吉田龍一)を研究室に送り込む。可視化された草一を目の当たりにする真崎。果たして、真崎が目にした人物は、可視化された草一の心なのか、碧の願望が可視化されたのか?徐々に碧に惹かれていく真崎は、本当に重要なことは何なのかということに気づいていく。

© Akiko Igarashi