仲野太賀 × 大島優子 × 若葉竜也 聞こえてくるのは蝉の鳴き声、鳩時計の音、むさび泣く声のみ…『生きちゃった』特報映像

『舟を編む』、『町田くんの世界』などで知られる石井裕也監督が、仲野太賀主演、大島優子、若葉竜也共演で贈る映画『生きちゃった』が、10月3日に公開される。このほど、新たな共演者としてパク・ジョンボム、毎熊克哉らが発表され、特報映像がお披露目となった。

国内外の数々の映画賞を受賞してきた石井裕也監督のオリジナル脚本による本作。山田厚久(仲野太賀)と武田(若葉竜也)は幼馴染。厚久は結婚しており、5歳の娘がいる。だがある日、厚久が会社を早退して家に帰ると、妻の奈津美(大島優子)が見知らぬ男と情事に耽っていた。あまりにも急なことで、厚久は怒ることもできなければ悲しむこともできない。その日を境に、厚久と奈津美、武田の関係は歪んでいき、物語は予期せぬ展開へと向かっていく。

新たに発表された出演陣は10名。イ・チャンドン監督の助監督を務めた後、『ムサン日記 白い犬』『生きる』などの長編映画の監督作品で知られるパク・ジョンボムは、仲野演じる厚久の兄・山田透(とおる)役。『ケンとカズ』で第71回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞や第31回高崎映画祭最優秀新進男優賞を受賞し、その後、『万引き家族』『空飛ぶタイヤ』などの話題作からインディペンデント作品まで幅広い映画作品に出演し、NHK連続テレビ小説『まんぷく』などでも脚光を浴びた毎熊克哉は、大島演じる奈津美の不倫相手・洋介役を演じている。本作が映画初出演となる太田結乃は、厚久と奈津美の娘・山田鈴役を。10歳の時に主演を務めた日本とイランの合作映画『風の絨毯』以降、数々の映画・TVドラマに出演する柳生みゆは厚久の元恋人・飯村早智子役を演じる。そして、『舟を編む』『ぼくたちの家族』などの映画とドラマ作品を含め石井組が本作で8作目となり、バイプレイヤーとして活躍する芹澤興人と、今村昌平監督の『カンゾー先生』でデビュー後、多くの映画、舞台、TVドラマなどジャンルを問わない表現力で活躍する北村有起哉は、本作で起こる“ある事件”に関わる“男”をそれぞれ演じている。その他にも、奈津美の母・杉田美幸役に原日出子、奈津美の運命を左右することになる男・田代役に鶴見辰吾、厚久と透の母・山田花子役を伊佐山ひろ子、父・山田十郎役を嶋田久作が演じ、実力と経験を兼ね備えたベテラン勢が作品に厚みを加えている。

特報映像には、一切のセリフが無く、聞こえてくるのは蝉の鳴き声、鳩時計の音、そして声をのみこむようにしてむさび泣く声だけ。「今この国に、本当の言葉は無い。本当の思いは誰にも届かない。だから本音を押し殺して…殺して…大切な人が死ぬ…」というテロップと、特報の後半に映し出される仲野太賀、大島優子、若葉竜也の感情を剥き出しにした表情を映し出した映像がただならぬ雰囲気を醸し出す。

『生きちゃった』
10月3日(土)より、ユーロスペース他全国公開
監督・プロデューサー・脚本:石井裕也
出演:仲野太賀 大島優子 若葉竜也 パク・ジョンボム 毎熊克哉 太田結乃 柳生みゆ レ・ロマネスク 芹澤興人 北村有起哉 原日出子 鶴見辰吾 伊佐山ひろ子 嶋田久作
配給:フィルムランド

【ストーリー】 山田厚久(仲野太賀)と山田奈津美(大島優子)、武田(若葉竜也)は高校時代からの幼馴染でとても仲が良かった。厚久と武田は昔も今も二人で夢を追いかけている。微妙な三角関係にもつれた時期もあったが、今では厚久は奈津美と結婚し、5歳の娘がいる。平凡だがそれなりの生活を送っていたある日…。厚久が奈津美の浮気を知ってしまう。あまりにも突然のことで、厚久は怒ることもできなければ悲しむこともできない。感情に蓋をすることしかできなかった。その日を境に厚久と奈津美、武田の関係は歪んでいき、物語は衝撃的な展開へと向かっていく…。

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