大島優子「役に“裸”で向き合うことの大切さを学んだ」浮気に走る主人公の妻を熱演!『生きちゃった』

『舟を編む』、『町田くんの世界』などで知られる石井裕也監督が、仲野太賀主演、若葉竜也共演で贈る映画『生きちゃった』が、今秋に公開される。このほど、大島優子が仲野演じる厚久と若葉竜也演じる武田の幼馴染役で出演することが発表された。

国内外の数々の映画賞を受賞してきた石井裕也監督のオリジナル脚本による本作。山田厚久と武田は幼馴染。厚久は結婚しており、5歳の娘がいる。だがある日、厚久が会社を早退して家に帰ると、妻が見知らぬ男と情事に耽っていた。あまりにも急なことで、厚久は怒ることもできなければ悲しむこともできない。その日を境に、厚久と妻、武田の関係は歪んでいき、物語は予期せぬ展開へと向かっていく。

大島優子は、厚久(仲野太賀)と武田(若葉竜也)の幼馴染で、厚久の妻である奈津美を演じる。大島は子役時代にも多くの作品に出演し、近年の主な出演作としては『スイートリトルライズ』、『闇金ウシジマくん』、『紙の月』、『ロマンス』、『疾風ロンド』などがある。石井組への参加が初となる本作には、女優として新たなステージへと覚醒した大島が刻み込まれている。

■大島優子(山田奈津美役) コメント

この作品を通じて、役に“裸”で向き合うことの大切さを学びました。素直に表現したり、素直に受け止めるということ。とてもシンプルなことでありながら、一番大変なんですけど、自分自身から湧き出たものを自分で信じること、そしてそれらを自分でキャッチして、それを表にきちんと出すということを徹底しました。撮影現場では、常に苦労はありましたけど、石井監督との信頼関係もありましたし、撮影中、その信頼という名の橋は崩れることは無かったから、監督と繋がりながら剥き出しであり続けるという、私にとって初めての挑戦でした。

■石井裕也(監督) コメント
きっと多くの役者が避けるであろう重く苦しい役なのに、大島優子さんはあっさりオファーを受けてくれました。しかも、真っ向から全力で挑んでくれました。本当に尊敬します。ある重要なシーンの本番中、突然大島さんにスイッチが入って、その芝居があまりにも凄くて、ひっくり返るほど驚きました。大島さんを見ていて、ゾッとしてきて、演技なのか狂っているのか分からなくなって怖くなりました。こんなのは監督人生で初めての経験でした。きっと大島優子さんがずっと抱えていたものが爆発したんだと思います。その時、大島さんの何かが決定的に変わったと確信しました。

『生きちゃった』
今秋 全国公開
監督・プロデューサー・脚本:石井裕也
出演:仲野太賀 大島優子 若葉竜也
配給:フィルムランド

【ストーリー】 山田厚久(仲野太賀)と山田奈津美(大島優子)、武田(若葉竜也)は高校時代からの幼馴染でとても仲が良かった。厚久と武田は昔も今も二人で夢を追いかけている。微妙な三角関係にもつれた時期もあったが、今では厚久は奈津美と結婚し、5歳の娘がいる。平凡だがそれなりの生活を送っていたある日…。厚久が奈津美の浮気を知ってしまう。あまりにも突然のことで、厚久は怒ることもできなければ悲しむこともできない。感情に蓋をすることしかできなかった。その日を境に厚久と奈津美、武田の関係は歪んでいき、物語は衝撃的な展開へと向かっていく…。

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