永作博美&井浦新夫婦の幸せが、「子供を返して」という電話で一転…!『朝が来る』予告編&場面写真

第13回本屋大賞にて第5位に選出され、17万部を超えるベストセラーとなった辻村深月による長編小説を、『あん』、『光』の河瀨直美監督が映画化する『朝が来る』が、10月23日より公開される。このほど、本作の予告編と場面写真がお披露目となった。

本作は、長く辛い不妊治療の末、実の子を持てなかった夫婦と、中学生で妊娠し、断腸の思いで子供を手放すことになった幼い少女を繋ぐ「特別養子縁組」によって、新たに芽生える家族の美しい絆と胸を揺さぶる葛藤を描くヒューマンドラマ。血のつながりか、魂のつながりか。現代の日本社会が抱える問題を深く掘り下げ、家族とは何かに迫る。

予告編は、特別養子縁組によって迎え入れた男の子・朝斗と一緒に、幸せそうに出かける準備をする栗原夫妻のもとに、「子供を返してほしいんです」と謎の女から一本の電話がかかってくる場面から始まる。実の子を授かれなかった栗原佐都子(永作博美)と栗原清和(井浦新)が苦悩する様子や、実の子供を育てることができなかった片倉ひかり(蒔田彩珠)の葛藤する姿、さらには生まれて間もない男の子を特別養子縁組によって迎え入れることを決意する、美しい家族の絆が芽生える瞬間が映し出される。そして、「あの子の母親です」と名乗る謎の女が登場したことにより、美しい家族の絆が、あらがえない運命の手によって、胸を揺さぶる葛藤へと変わっていく。「子供にも真実を知る権利があるんです」と強く訴えかける浅見(浅田美代子)や、「朝斗ここにいたの?」と佐都子のお腹をさわる純粋無垢な朝斗(佐藤令旺)、ひかりが望まぬ妊娠をしたことを皮切りに崩壊する片倉一家。果たして、家族とはいったい何なのか…。

映像では、誰もが思う何気ない日常の愛おしさ、大切にしたい身近な人への愛情を描いた、CLIEVYとKEENからなる男性二人組シンガーソングライターユニットC&Kが唄う主題歌「アサトヒカリ」が、それぞれの幸せを祈るように優しく包み込む。彼らの初の映画主題歌となる本楽曲は、6月22日より先行配信スタート、8月5日にはCDがリリースされる。

■KEEN(C&K/主題歌) コメント
C&Kとして初めて映画主題歌を制作させて頂きとても、良い経験になりました。その最初の作品が河瀨直美監督という独自の世界観を持っているクリエーターの方という点も大きな刺激になり、自分達でも映像と音楽を組みあせたものを作ってみたいという新しい発想も持つことが出来ました。この「アサトヒカリ」には、映画の主人公全ての人がそれぞれの運命の中で幸せになるよう願いを込めて作りました。“なかったかのように忘れないで”この歌詞の部分が映画とこの曲を繋ぐ大切なキーワードになっています。曲を先に聴いてから映画をご覧になっても、映画を観てから曲を聴いていただいても、どちらも味わい深く楽しめるようになっています。

場面写真には、朝斗と一緒に幸せそうに手をつないで歩く栗原夫妻の姿や、安全に出産するための保護施設で生まれるわが子を思い、大事そうにお腹に手をあてるひかりの姿が切り取られている。

『朝が来る』
10月23日(金) 全国公開
監督・脚本:河瀨直美
原作:辻村深月「朝が来る」
共同脚本:髙橋泉
主題歌:C&K「アサトヒカリ」
出演:永作博美 井浦新 蒔田彩珠 浅田美代子 佐藤令旺 田中偉登 中島ひろ子 平原テツ 駒井蓮 山下リオ 森田想 堀内正美 山本浩司 三浦誠己 池津祥子 若葉竜也 青木崇高 利重剛
配給:キノフィルムズ 木下グループ

【ストーリー】 一度は子どもを持つことを諦めた栗原清和(井浦新)と佐都子(永作博美)の夫婦は「特別養子縁組」というシステムを知り、男の子を迎え入れる。それから6年、夫婦は朝斗と名付けた息子の成長を見守る幸せな日々を送っていた。ところが突然、朝斗の産みの母親“片倉ひかり”を名乗る女性から、「子どもを返してほしいんです。それが駄目ならお金をください」という電話がかかってくる。当時14歳だったひかり(蒔田彩珠)とは一度だけ会ったが、生まれた子どもへの手紙を佐都子に託す、心優しい少女だった。渦巻く疑問の中、訪ねて来た若い女には、あの日のひかりの面影は微塵もなかった。いったい、彼女は何者なのか、何が目的なのか…?

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