原作者・田島列島「上白石萌歌さんに演じていただいて本当によかった」『子供はわかってあげない』描き下ろしイラスト

「マンガ大賞2015」で2位にランクインした田島列島の長編デビュー作を、『南極料理人』、『横道世之介』の沖田修一監督が上白石萌歌主演、細田佳央太共演で映画化する『子供はわかってあげない』の公開日が6月26日に決定した。併せて、原作者・田島列島による描き下ろしイラストがお披露目となった。

本作は、高校生のひと夏の冒険を描いたかけがえのない物語。高校2年、水泳部女子の美波はある日、書道部男子のもじくんとの運命の出会いをきっかけに、幼い頃に別れた父親の居所を探しあてる。何やら怪しげな父にとまどいながらも、海辺の町で夏休みをいっしょに過ごすが…。

原作者・田島列島によるイラストには、水泳部の美波(上白石萌歌)と書道部のもじくん(細田佳央太)が、楽しそうに談笑しながら廊下を歩くシーンが描かれている。田島のやさしく柔らかなタッチで、笑顔を浮かべる美波ともじくんの姿が再現されており、本作のどこか懐かしく、温かい世界観が滲み出るような仕上がりとなった。

田島は映画化の話を聞いた時の心境を「この先、これ以上いいことはないと思いました(笑)」と振り返り、「もともと沖田監督の『南極料理人』が大好きだったので、その監督が映画にしてくれるなんて全然想像もしていませんでした」と喜びを語る。さらに、上白石が出演していたドラマ「義母と娘のブルース」も観ていたという田島は、「あの頃はまだ子供っぽいお顔つきだったのが、これからどんどん綺麗に美しくなっていくんだろうなと。美波はちょうど大人と子供の中間のようなキャラクターですから、美波を上白石さんに演じていただいて本当によかったなと思っています」と思いの丈を述べ、一方で細田についても、「一度だけ撮影現場にお邪魔した時、めちゃくちゃナチュラルに話しかけてくれて。例えば、バイト先のコンビニにいたら、一番信用できる後輩みたいな(笑)。安心感があるお方でした」と回顧。「お二人ともすごく自然に役を演じられていて素晴らしかったです」と太鼓判を押し、「私にとっては初めての映画化になりますが、原作を好きな方にも安心して見に来ていただきたいです」と熱いコメントを寄せた。

4月3日より、本イラストを使用したクリアファイル付きムビチケカード(前売り券)が発売される。

『子供はわかってあげない』
6月26日(金)より、テアトル新宿、イオンシネマほか全国ロードショー
監督・脚本:沖田修一
脚本:ふじきみつ彦
原作:田島列島「子供はわかってあげない」
出演:上白石萌歌 細田佳央太 千葉雄大 古舘寛治 斉藤由貴 豊川悦司
配給:日活

【ストーリー】 もうすぐ夏休みのある日、高校2年の美波(上白石萌歌)は水泳部の練習中に、ちょっと変わった書道部員・もじくん(細田佳央太)と学校の屋上で運命的に出会い、思いもよらない父親探しの旅が始まる…。初めての恋、秘密の家族…様々な出会いで美波は成長していく。

©2020「子供はわかってあげない」製作委員会 ©田島列島/講談社